P04-07 平成31年度(2019年度) 施政方針と予算概要 平成31年度(2019年度)の施政方針、予算、主要事業を紹介します。 みんなが住んでよかったと思える日本一健康文化都市を目指し、市民の皆さんとともにまちづくりに取り組みます。 問 企画政策課企画係 TEL44-3105  問 財政課財政係 TEL44-3159 “多様性”を強みとするまち  ー平成31年度(2019年度)の施政方針ー  残すところあとわずかで「平成」が終わりを告げます。この30年間を振り返ると度重なる全国各地での大規模災害やグローバル社会の進展などにより私たちのライフスタイルや価値観が多様化するなど、大きな変革の時代であったと感じています。  一方、本市の30年間は、合併により新袋井市が始動し、「日本一健康文化都市」の理念のもと、市民の皆様とともに、健康づくりをはじめ、防災対策、コミュニティセンターを核とした地域づくりなど様々な取り組みを実施してきました。  これらの取り組みの結果、昨年にはWHO(世界保健機構)とAFHC(健康都市連合)から表彰を受けることができ、また、全国的に人口減少が進む中、本市は人口が増加を続けるなど、住みよいまちとして評価いただいていると考えています。  このような中、本市が将来にわたって活力あるまちとして一層の発展を続けるために、次の3つの政策に重点的に取り組みます。  1つ目は、まちを創り支えていく「人材」の育成です。幼小中一貫教育の理念のもと、児童生徒が自ら考え、課題を解決する能力を身に着けるために「質の高い教育」を推進していきます。  2つ目は、増加が予測される外国人市民への支援充実や、相互理解の促進など「多様性」がまちの原動力となるよう取り組みます。  3つ目は、急速に進化するAIやIoTなどのICT技術を、産業をはじめとした様々な分野で戦略的に導入していきます。  新しい時代の幕開けに向け、「多様性を強みとするまち」を目指し、市民の皆様とともに市政運営に取り組んでまいります。 ラグビーワールドカップ2019TMを活かしたまちづくり  本年はいよいよ大会開催の本番を迎えます。市民の皆様をはじめ、地域、企業などと力を合わせ、大会を盛り上げてまいります。 質の高い教育の実施  次代を担う子ども達が、確かな学力と自ら考え主体的に行動する「自立力」・多様な人と協働するための「社会力」を身に着けることができるよう取り組みます。 多様性を活かしたまちづくり  異なる背景や事情を持つ住民が同じ袋井市民として相互を理解し、より良い関係を築くことでまちや地域がより発展することを目指します。 ICT活用によるまちづくり  社会生活をより豊かにする重要な要素となるICTを、人づくりや地域づくりなどに積極的に取り入れ、市民生活の質の向上を目指します。 産業の活性化  人手不足をはじめとする、市内中小企業が直面する課題の解決にむけて、大学や関係団体と連携して支援するとともに、中長期的な視点で地域経済循環の推進などに取り組みます。 スポーツ・健康福祉 誰もが活躍できる人づくり ラグビーワールドカップ2019TMを活かしたまちづくり 2019人“キック”&“トライ”チャレンジ事業などにより、大会の機運を高め、ふくろい版ホームステイやおもてなしゾーンの運営などにより、大会を盛り上げます。 コミュニティセンターを拠点とした健康づくり 出張保健センターなど、コミュニティセンターを拠点とした地域の健康づくりを促進します。 妊産婦支援の充実 産後ケアや産婦健康診査の助成、風しん予防接種費用助成などを通じ、子どもを産み育てやすい環境づくりを進めます。 教育・子育て 子どもが輝く人づくり 小学校学力向上対策 小学3〜5年生を対象に、漢字検定と算数検定を実施し、基礎学力と学習意欲の向上に取り組みます。 児童生徒と向き合うための人員支援の充実 特別支援教育支援員や外国人児童生徒サポーターを増員するなど、児童生徒に応じたきめ細やかな支援の充実に取り組みます。 放課後児童クラブの担い手充実 支援員の育成を充実し、安心して子どもを預けることができる環境を整えます。 産業振興 活力みなぎる都市づくり エコパドリームプロジェクトの推進 エコパを中心とした愛野エリアで、自動運転走行などの近未来技術を磨く実証を行い、既存産業やまち(地域)のイノベーションを促進します。 農業振興 新規就農者や担い手への支援充実をはじめ、生産性向上に向けたICTの導入促進や法人化支援など農業の経営基盤強化を支援します。 観光振興 遠州三山や袋井駅前周辺をライトアップするなど、来訪者の増加に取り組みます。 市民力・地域力 多様性を認め合う地域社会づくり 多文化共生のまちづくり 各種情報を多言語化するなど外国人へのサポートを充実するほか、外国人市民との意見交換などを通じて国籍や文化の壁を越えた相互理解の促進に取り組みます。 コミュニティセンターを拠点とした地域づくり まちづくり協議会による地域づくりを支援し、情報発信ツールLINE@を活用して、新たな担い手の参画を促します。 ICTを活用したまちづくり 市民生活の利便性と安全性向上に向け、AIやIoTを積極的に取り入れるなど産学官民によるデジタル化の推進に取り組みます。 防災 安心と共生の都市づくり 大規模災害への対策 防潮堤などのハード整備に加え、建物の耐震化や家具の固定化などの家庭内減災対策、危険箇所のブロック塀撤去を推進します。 地域防災力の強化 自主防災隊や地域防災指導員などの地域関係者と連携し、地域の実情に応じた防災訓練の実施など共助の醸成に取り組みます。 洪水対策の推進 適切な避難行動につながるよう、最新のハザードマップを全世帯へ配布し、周知啓発します。 都市基盤 未来を先取る都市づくり 袋井駅南地区まちづくりの推進 袋井駅南都市拠点土地区画整理事業やメディカル地区、商業地区の事業主体と連携し、駅南地区のまちづくりを推進します。 空き家対策 「ふくろいすまいの相談センター」を設置するなど、空き家の有効活用を推進します。 上水道事業・下水道事業の推進 安全・安心で安定した上下水道を提供するため、基幹管路の更新・耐震化を進めるほか、「水道料金等懇話会」で水道料金のあり方等を検討します。 平成31年度(2019年度) 一般会計当初予算 339億6千万円 予算のポイント “未来に向かって積極投資”  平成31年度(2019年度)は、「ラグビーワールドカップ2019TM」が開催されます。この機会を「まちの飛躍のチャンス」と捉え、まちの国際化や、多様性を強みとしたまちづくりに取り組むとともに、質の高い教育の実施や、ICTを活かしたまちづくり、市内産業の活性化などに取り組みます。  今年度の一般会計予算は、前年度と比べ5パーセント増の総額339億6,000万円で、合併後最大の予算となりました。歳入では、市税は、景気の緩やかな回復により2.4パーセント増の152億7,100万円を見込みました。歳出では、商工費がプレミアム付商品券発行事業などにより86.4パーセントの増、総務費が袋井西コミュニティセンター整備などにより24.3パーセントの増、消防費が防災センターの整備などにより16.2パーセントの増となっています。 歳入の内訳 歳入 339億6千万円 自主財源 54.7% ○市税 152億7,118万円 45.0%(2.4%増) ○繰入金 11億6,001万円 3.4%(49.8%増) ○その他 21億6,801万円 6.3%(1.1%減) 依存財源 45.3% ○国・県支出金 66億2,460万円 19.5%(9.1%増) ○市債(借入金) 47億420万円 13.8%(15.8%増) ○地方交付税 17億円 5.0%(15.0%減) ○地方消費税交付金 15億8,100万円 4.7%(1.0%増) ○その他 7億5,100万円 2.3%(3.3%減) 歳出の内訳 歳出 339億6千万円 ○民生費 96億5,889万円 28.4%(1.7%増) ○教育費 56億801万円 16.5%(5.3%増) ○衛生費 49億9,703万円 14.7%(3.2%増) ○土木費 36億397万円 10.6%(1.1%増) ○総務費 33億2,406万円 9.8%(24.3%増) ○公債費 30億1,978万円 8.9%(5.3%減) ○消防費 23億6,048万円 7.0%(16.2%増) ○農林水産業費 5億5,745万円 1.6%(7.8%減) ○商工費 4億1,791万円 1.2%(86.4%増) ○議会費 2億6,093万円 0.8%(6.3%増) ○その他 1億5,149万円 0.5%(0.4%増) 平成31年度(2019年度) 分野別主要事業 ※一部特別会計、企業会計分も含む 教育・子育て ◎小学校学力向上対策事業(漢字・算数検定など)に約1,390万円 ◎全小中学校のパソコン教室へのタブレット端末設置に約2,360万円 ◎小中一貫サポーターやスクールサポートスタッフの配置など教師が児童と向き合うための人員支援に約9,230万円 ◎放課後児童クラブの担い手充実に約1億5,810万円 スポーツ・健康福祉 ◎ラグビーワールドカップ大会の機運醸成事業に1,830万円 ◎ラグビーワールドカップ大会開催時のおもてなしゾーン運営支援事業に1,500万円 ◎ふくろい版ホームステイの実施に約450万円 ◎コミュニティセンターを拠点とした健康づくりの推進に約640万円 ◎妊産婦支援の充実に約3,110万円 市民力・地域力 ◎まちの国際化の推進に約1,250万円 ◎多文化共生のまちづくりに約7,340万円 ◎コミュニティセンターを拠点とした地域づくりに約2億6,610万円 ◎IoTを活用した地域見守りシステムの試験導入に約250万円 産業振興 ◎エコパドリームプロジェクトの推進に200万円 ◎キャッシュレス環境整備促進に30万円 ◎新規就農者・担い手支援事業に100万円 ◎農産物販路拡大事業に100万円 ◎夜の賑わいづくり創出事業に約800万円 都市基盤 ◎袋井駅南都市拠点土地区画整理事業に2億9,920万円 ◎袋井駅南地区まちづくり事業(田端東遊水池公園整備ほか)に1億1,740万円 ◎空き家対策事業に490万円 ◎上水道・下水道事業の経営安定化と施設整備の推進に約13億7890万円 防災 ◎袋井幸浦の丘プロジェクト(防潮堤整備工事など)の推進に5200万円 ◎木造住宅耐震化推進、家具等転倒防止、ブロック塀等耐震改修促進事業に約3,940万円 ◎地域防災力の強化に約1,750万円 ◎洪水ハザードマップの作成・周知に400万円 平成31年度(2019年度) 会計別予算額  平成31年度(2019年度)の当初予算(すべての会計総額) 554億2千万円  市の予算を構成する一般会計、特別会計、企業会計の総額は554億2,230万円で、前年度比3.4パーセント増加。一般会計、特別会計、企業会計全てが増加しています。 会計名 31年度当初予算 前年度比 一般会計 339億6,000万円 5.0%増 特別会計 168億4,830万円 1.0%増 国民健康保険 80億5,000万円 2.1%増 後期高齢者医療 7億7,000万円 3.4%増 介護保険 54億3,500万円 0.2%増 公共下水道 24億7,400万円 2.9%減 農業集落排水 2,490万円 14.1%減 駐車場 1億2,400万円 106.7%増 墓地 4,040万円 26.5%減 企業会計 46億1,400万円 1.1%増 水道 26億7,900万円 8.2%増 病院 19億3,500万円 7.3%減 合計 554億2,230万円 3.4%増 ※金額と割合は、それぞれ1万円未満と小数点以下第2位を四捨五入して表示。 ■一般会計  前年度比で5.0パーセント増の、総額339億6,000万円です。 ■特別会計  前年度比で1.0パーセント増加しています。国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険、駐車場事業は増加し、他は減少しています。 ■企業会計  前年度比で1.1パーセント増加しています。水道事業は8.2パーセントの増、病院事業(聖隷袋井市民病院)は、7.3パーセント減少しています。