P09 もしもの時に備える! 防災一口メモ 問 危機管理課危機対策係 44-3108 「自助」「共助」“近所”自主防災隊台帳に登録しよう  自主防災隊は、住民の連帯意識に基づいた防災訓練の実施や防災知識の普及啓発、資機材等の共同購入などを定期的に行っており、災害時には、初期消火や避難所運営情報の収集伝達などを行います。全国1,741市町村のうち、1,679市町村で、16万4,195の自主防災隊が組織され、本市では、すべての自治会で組織されています。  自主防災隊では、取り組みの一つとして、「自主防(自治会)台帳(個票)」の作成を行っています。  これは、住民の安否確認や災害時の協力の可否、災害時に活かすことができる資格・技能者の確保、避難に支援が必要な要援護者の有無などを把握することを目的に作成されています。発災時の安否確認や避難の支援を迅速に行うだけでなく、地域住民同士の助け合いの一助となることが期待されます。  台帳への掲載は、強制されるものではありません。掲載ができる範囲での登録をお願いします。  災害時には隣近所の皆さんとの助け合いが必要不可欠で、それらの力は、とても頼りになります。助け合える関係づくりを行うのも、もしもの時に備える重要な事柄です。 ふくろい歴史事典 生涯学習課文化振興係 問 23-9264 油山寺本堂(静岡県指定文化財)  遠州三山の一つで真言宗の古刹、村松の油山寺は、桃山時代の三重塔や掛川城から移築された山門が境内に建つことで知られています。境内に建つ古建築の中でもっとも高い場所に建つ本堂が今年で建立から280年という節目の年を迎えました。  油山寺本堂はご本尊の薬師如来坐像を安置することから、別名「薬師堂」とも呼ばれ、1739年(元文4年)に建立された記録が残っています。桁行と梁間の柱間が5間四方の建物で、正面には向拝屋根のある階段が設けられ、本堂の周囲には濡縁がめぐります。現在の屋根は1971年に銅板で「かやぶき」だった頃の姿にふき直されたものです。  堂内は、参拝者のための「外陣」と、ご本尊を安置する「内陣」に分けられており、内陣北側にあるご本尊を安置する金色の厨子(重要文化財)が、16世紀後半期に、今川義元の供養ために建立されたと伝えられています。その厨子の両側には十二神将像など多くの仏像も安置されています。  正面入口の向拝柱だけが角柱で、屋根を支える柱はすべて丸柱です。柱上の出組と呼ばれる組物は、春岡の西楽寺本堂(1735年頃建立)に比べ質素で趣が異なります。難しい技術を使い、風土にあわせた建物を建てた昔の職人の工夫に思いを馳せながら訪ねてみてはいかがでしょうか。