P02-03 幼小中一貫教育で「学力」を高める!  市では、幼児教育から中学校までの12年間を通して、自立した人間として主体的に考え行動する「自立力」と、多様な人々と協働しながら新たな価値を創造する「社会力」を兼ね備えた子どもを育てるため「幼小中一貫教育」を推進しています。  平成30年11月号の、「考える力」の育成についての特集では、「思考ツール」を活用し、課題解決能力を育てていくことを紹介しました。  今回は、「考える力」を含めた「学力」をどのように高めていくのか紹介します。 問 教育企画課幼小中一貫教育推進室 TEL44-3194 「学力」の定義が変わる  これからの学力は、単なる知識の習熟ではなく、知識を使って考え、工夫する力と、知りたい・人の役に立ちたいという意欲も含めたものとなります。  子どもたちの多くは、将来、今は存在しない職業に就くといわれており、急激な社会の変化に合わせ、学びも変えることが必要です。 漢字検定と算数検定の実施  「考える力」の基礎は、語彙力と論理的思考と言われており、それらが養われることで、学力の向上につながります。  子どもたちが自分の学力を確認し、学習への意欲向上と、学力につながる語彙力・論理的思考の基礎の向上を図るため、漢字検定と算数検定を実施します。(対象…小学3〜5年生)  また、学力を高めるため、次のような取り組みを実施します。 生徒が実感できる学力向上 「袋井版学力調査」の実施  学力調査の結果から指導のポイントを把握し、効果的な指導につなげていきます。  対象…小学5年生、中学2年生 学力向上ICTサポーター  学力調査の結果を分析し、学習課題を把握することで、ICT機器や教材を活用した課題解決に向けた授業支援を行います。 「(仮称)家庭学習のすすめ」の配布  主体的に学ぶことの必要性や家庭学習における保護者の関わり方などについて解説したものを配布し、家庭学習の充実を図ります。 ICTを活用したわかる授業の実践 タブレット端末の導入   タブレットを使用した調べ学習を行うことで、児童生徒の情報活用能力を向上させます。 全小学校にデジタル教科書を配備  教科書や資料集をスクリーンに投影し、音声や映像を使った分かりやすい授業を行います。 グローバル化に対応した英語力向上 小学校低学年からの英語活動の充実  英語DVD教材の活用や英語指導助手(ALT)の計画的派遣など、小学1年生から英語に慣れ親しむ環境づくりを行います。 英検チャレンジの推進  英語学習に取り組む児童生徒を応援するため、参加費1,000円で英検にチャレンジできる事業を行います。 イングリッシュデイキャンプの実施  生きた英語体験学習を通じて、英語の楽しさを学び、英語によるコミュニケーション能力を向上させます。 児童生徒に向き合う時間の確保 レインボープランの充実  子ども一人ひとりが抱える問題に対応できるよう、教員が児童生徒に向き合う時間を生み出し、支援体制の充実を図ります。 ●小中一貫教育サポーターの増員  小中一貫教育の推進を担当する教員の支援等を行います。  4人→8人(各中学校に2人配置) ●スクールサポートスタッフの増員授業準備、給食指導、昼休みの安全巡視等を行います。  小学校13人→25人(+12人)  中学校:5人 ●特別支援学級等支援員の増員  幼稚園:43人→47人(+4人)  小学校:35人→42人(+7人)  中学校:12人→13人(+1人) 各種支援員の配置 ・学校健康安全支援員 ・不登校別室登校生徒支援員 ・外国人児童生徒サポーター など 地域と連携した教育の推進 コミュニティ・スクールの充実  保護者や地域の皆さんの意見を学校運営に反映させ、協働しながら子どもたちの豊かな成長を支えます。 「地域学校協働本部」の設置  学習環境を充実させるための協議の場を地域に設け、地域で子どもを育てる環境づくりを行います。 地域で支える子どもたちへの学習支援  放課後や休日、長期休暇に、地域の教育力を活用した、学習支援活動を推進します。 一貫校の名称が決まりました!  本市の幼小中一貫教育は、教育施設(幼児教育、小学校、中)が中学校区ごとに一つの学校(学園)を構成し、一貫した教育を行います。今後は、この学園名を掲げて一貫教育を加速していきます。  ※幼小中の「幼」とは、幼稚園・保育園(所)・認定こども園における幼児教育全般を指します。 (平成31年4月現在) 一貫校の名称 学園名の説明、名前に込められた思いなど 中学校 小学校 連携校 幼児教育 連携園・所 周南たちばな学園 「たちばな」は、校区内に日本三筆の一人とされる橘逸勢の最期の句と供養塔があることに由来し、周南中の合唱祭の名称とするなど親しまれています。 周南 三川山名 今井 袋井北 三川幼 山梨幼 今井幼 明和第一保育園 めいわ月見保育園 袋井ハロー保育園 たんぽぽ第二保育園 明和第二保育園 めいわ可睡保育園 袋井あそび保育園 どんぐり保育園 MOE保育園てんじん園 袋井南保育所 ルンビニあゆみ園 山名幼稚園 愛野こども園 たんぽぽ保育園 笠原こども園 ルンビニ保育園 ルンビニ第二保育園 あさば保育園ほか 袋井あやぐも学園 「あやぐも」は、袋井中の校歌や合唱コンクールの名称としても親しまれ、子どもたちの未来が輝かしいものになってほしいという思いを込めました。 袋井 袋井北 袋井東 袋井西 今井 若草幼 若葉幼 袋井東幼 袋井西幼 田原幼 南の丘学園 袋井南中は小高い丘に立っています。この丘を登り切る(卒業する)までに、「夢を抱き、たくましく次の一歩を踏み出せる力」を備えていきます。 袋井南 袋井南 高南 袋井南幼 高南幼 浅羽学園 古くから親しまれてきた「浅羽」という名前を掲げ、地域が一体となって子どもたちを育てます。 浅羽 笠原 浅羽東 浅羽北 浅羽南 浅羽東幼 浅羽西幼 浅羽北幼 浅羽南幼 ※連携校(連携園・所)は、進学先が複数の中学校(小学校)になっている小学校(幼児教育施設)です。