P06-07 これからの街づくりを提案!中学生未来会議  8月8日、中学生未来会議が総合センター4階大会議室で開催されました。この会議は、中学生が袋井の未来について主体的に考え発表することで、積極的に社会に関わろうとする意識を育むために企画されたもので、今年で5回目の開催となります。 問 学校教育課学力向上係 TEL44-3172 袋井市の未来のために、自分たちにできることを考える  各校は、事前学習としてインターネットやアンケート調査などで市の情報を集め、袋井市の課題や魅力について整理・分析を行いました。中学生の視点から「自分たちに何ができるか」「どうすれば改善できるのか」について意見をまとめ、特色ある提案を作成しました。  また、今回は意見交換に重点をおき、教育長や担当部長から提案に関する質問を行いました。堂々とした様子で回答する姿は、袋井市の未来について真剣に考えて事前学習に取り組み、この会議に臨んだことを伺わせました。 浅羽中学校 【テーマ】 将来の袋井市の魅力的なまちづくりについて 【提案】 @災害に強い安心安全なまちづくり A誰もが住みやすいまちづくり B市民が誇りを持つまちづくり 【発表概要】  2年生を対象にアンケート調査を実施したところ、「大人になったとき、どこで暮らしたいですか?」という質問に対して「袋井市以外で暮らしたい」と回答した生徒が7割を超えるという結果に直面。アンケートから見えてきた「“イマドキ”がない」「もう少し買い物できる場所がほしい」などの課題点を踏まえ、暮らしたくなるまちを目指して2年生全員で意見を出し合いました。  提案内容は多岐にわたり、ショッピングモールに絵本カフェ(図書館)を設置して中学生が読み聞かせボランティアを行う、新しく農業を始める人に農地や空き家などを貸し出す、中高生が中心となって若者向けPR動画を作るなど、様々なまちづくりのアイデアを提案しました。 袋井中学校 【テーマ】 防災や防災時における中学生に求められることと実践 【提案】 @袋井市の課題と被災時における心配 A防災について中学生ができること Bどのように発信するか C防災等について袋井市に聞きたいこと 【発表概要】  地域の方から頼りにされる中学生になることを目指し、「災害発生時に自分たちが何をするべきか」という点にテーマを絞って提案を行いました。自ら判断して正しい避難行動をとることができるよう、防災体験学習で学んだことや、釜石東中学校の生徒が防災意識を向上させるために啓発動画を作成した事例などを参考に、自分たちで中学生版防災マニュアルを作成し、市と協力して広く発信することを提案しました。  あわせて、中学生を対象とした防災イベントの開催、避難経路となっている道路の路面や街灯の整備、非常時に中学生に対して期待する役割の具体化・明確化を求めました。 周南中学校 【テーマ】 中学生が思い描く袋井市の未来と活性化 【提案】 @私たちの地域の落とし穴はどこだ? A個性・魅力あふれる施設の設置 B運動の発展〜エコパとともに〜 【発表概要】  発表冒頭に「今のハザードマップはわかりにくい」と鋭く指摘し、地図の縮尺が小さくて見にくい、写真がないので危険個所がイメージしにくいなどの課題点を提示。自分たちが工夫して作り上げた校内ハザードマップを見せつつ、市民にとってわかりやすいハザードマップの作成を求めました。  また、観光客が家族連れで楽しめる施設を増やすために、AI(人工知能)やVR(仮想現実)などの近未来技術が体験できる科学博物館を設置することや、エコパで全国大会が開催されているエアロビックをもっと市民へ普及させるためにイベントを開催するなど、地域活性化についても提案しました。 袋井南中学校 【テーマ】 袋井市令和改革〜魅力ある街へ〜 【提案】 @市内要所へのレンタサイクル設置 Aレンタサイクルを活用したサイクリングコース 【発表概要】  「もしもに強い袋井市」を目指し、災害発生時に有効な避難手段となる自転車の備蓄と活用について提案を作成しました。袋井駅や愛野駅など市内各所に自転車を備蓄しつつ、普段はその自転車をレンタサイクルとして観光客に利用してもらうという、防災と観光の課題を同時に解決する一石二鳥のアイデアを提案しました。  さらに、観光客が市内で楽しく過ごせるよう、サイクリングコースを掲載した観光マップの作成も提案。自分たちが自転車で市内を巡って見つけた魅力的な景色などをとりまとめ、素朴な風景や名所を楽しむ「旧東海道巡りコース」や、魅力的なお店をまとめた「珍しいショップ巡りサイクリングコース」など、4種類のオリジナルサイクリングコースを提案しました。