P02-03 幼小中一貫教育で「英語力」を身に付ける!  市では幼児教育から中学校までの12年間を通して、自立した人間として主体的に行動する「自立力」と、多様な人々と協働しながら新たな価値を創造する「社会力」を兼ね備えた子どもを育てるため、「幼小中一貫教育」を推進しています。  小学校における英語の教科化を見据え、他市に先駆けて平成30年度から小学3・4年生で週1時間、5・6年生で週2時間の外国語活動を実施しています。子どもたちが早期から英語に触れられる環境作りを行い、小中学生の英語教育の充実と推進を行っています。  今回は、市が取り組む英語教育について紹介します。 問 教育企画課幼小中一貫教育推進室 TEL44-3194 グローバル化に必要な力とは  社会や経済、文化など様々な分野で急速にグローバル化が進展する中、これまでのように一部の業種や職種だけでなく、生涯にわたる様々な場面で、英語によるコミュニケーションが必要です。外国の言語や文化に対する理解を深め、積極的にコミュニケーションを取ることができる力が、今後さらに求められます。 幼児期からの英語に親しむ活動  コミュニケーション能力の基礎は、幼児教育にあります。  幼稚園、保育所などでは、英語や異文化に触れる取り組みを行っています。英語を母国語とする国際交流員とのゲームや遊びを通して、幼児期から英語の楽しさを体感しています。 小中学校での英語力向上  英語の授業で目指すのは、英語を上手に話せるようになることではなく、英語を使ってコミュニケーションを取ったり、文脈から意味を推測したりできるようになることです。  そのために、どの子も進んで活動できる雰囲気を作ることや思わず聞きたくなる、話したくなる活動を用意することを大切にしています。  9年間を通して、英語に親しみ、異文化に触れる活動を様々な場面に位置づけるとともに、早期から英語に触れる機会を設けることで、中学校卒業段階で身近な英語を理解し、また、使用できる英語力(英語検定3級程度)を身に付けることを目指しています。  なお、今年度に初めて実施された中学3年生における全国英語力テストでは、これまでの取り組みが実り、全国平均を上回ることができました。 英語力を身に付けるために (1)小学校低学年からの英語活動の充実(英語DVD教材活用)  英語DVD教材を活用して、英語に慣れ親しむ活動を平成29年度から1回15分の短時間学習を週3回(年間105回)実施しています。  小学1・2年生から目と耳で英語に触れることで、英語の音やリズム、簡単な日常の英語表現、アルファベットに慣れ親しむようにしています。 (2)英語を母国語とする外国人指導助手(通称ALT)11人とともに「使える英語力」の育成  小学3・4年生は、週1時間(年間35単位時間)、5・6年生は、週2時間(年間70時間単位時間)外国語活動を実施しています。  児童生徒がALTと英語でコミュニケーションを図ったり、遊びや道案内などの体験を通じて英語を学んだりする機会を数多く設定し、外国語学習への意欲・関心を高めるとともに、児童生徒の発達段階に合わせた実践的な英語力の基礎を養っています。  中学校では、全クラス週1回、ALTと英語科教員の※ティーム・ティーチングを実施し、コミュニケーションを重視した授業を行うことで、生徒の実践的英語力を高めています。 ※2人以上の教員がチームを組んで、協力して指導する授業形態 (3)教員の指導力向上(ALTとの効果的なティーム・ティーチング方法の研修)  ALTと協力して、より効果的な授業を行うため、実践研修を開催しています。  小学校では、授業時間数の増加や教科化に備え、ALTと担任が上手に役割を分担し、ティーム・ティーチングによる効果的な授業について模擬授業を体験することで、小学校教員が自信をもって外国語活動の授業を進められるようにします。(小学校外国語活動研修会)  中学校では、ALTの持つ能力を有効的に活用して生徒の英語力を高めるため、授業の組み立て方や指導方法などについてを学び、指導力の向上に努めています。(中学校英語科指導力向上研修会) 身に付けた英語力を試す (1)“使える英語”集中講座「イングリッシュ・デイキャンプinふくろい」  市内小中学生の参加希望者を対象に、日本語を使わず、英語のみでコミュニケーションを取る「オールイングリッシュ」で過ごす機会を設け、英語を使ってみたくなる気持ちや積極的にコミュニケーションを図ろうとする姿勢を育てます。  ゲームやレクリエーションなどを通し、身に付けた英語を使う楽しさを実感することで、さらに英語学習への意欲と能力を高めます。 (2)英検チャレンジ事業  日々の学習で身に付けた英語の力を試すため、参加費1,000円で英語検定に参加できる機会を設けています(小中学生を対象)。  今年度は、昨年よりも76人多い、628人がチャレンジします。