P08-11 日本人も外国人も笑顔で暮らせる社会を目指して  近年、就職や留学のために袋井市で暮らす外国人が増加しており、職場や学校などあちこちで見かける身近な存在となっています。だれもが生き生きと暮らせる「多文化共生社会」の実現には、市民一人ひとりが、お互いの違いを認め合い、尊重しあうことが必要です。お互いに暮らしやすい地域づくりのため、外国人と地域の関わりについて紹介します。問企画政策課国際交流室 TEL44ー3138 国籍別外国人人口 (令和元年9月1日時点) 国 籍 人数(人) ブラジル 2,675 ベトナム 494 中国 364 フィリピン 347 インドネシア 171 ペルー 109 タイ 107 ネパール 84 韓国 72 スリランカ 37 その他 205 合 計 4,665 外国人に聞いてみました! 地域の活動に参加して、感じたことはなんですか?  地域の活動に参加している市内在住の外国人2人に、自治会活動へ参加したきっかけや地域の人とのつながり、日本での暮らしについて思っていることなどを伺いました。 自治会入会のきっかけは地域の祭典 ベトナム出身 ドアン ソン トゥンさん 地域の一員として祭典に参加したい   方丈へ引っ越してきて、この地域の一員として祭典に参加したいと思いました。参加方法が分からず困っていたら、自治会役員の知り合いが相談に乗ってくれて、祭り青年に入ることができました。  参加した1年目は分からないことばかりでしたが、みんなで協力して楽しい祭典を作り上げることにやりがいを感じました。  自治会に参加してから、地域の方と距離が近くなりました。気軽にあいさつできるし、相手も「ベトナムはこの時期暑い?」などと話しかけてくれます。つながりを持つことが大事だと思います。 「してほしいこと」を伝えてほしい  外国人に対する遠慮があるのか、自治会活動や地域の行事について、日本人側から積極的に外国人へ説明したり、参加を求めたりすることが少ないように感じます。  私のように、地域のことに関心があるけど参加方法が分からない人もいると思うので、日本人側からもっと積極的に誘ってもらえると、参加しやすくなると思います。 あいさつされるととてもうれしい ブラジル出身 佐藤 ミドリさん 分からないことは地域の人に教えてもらう   子どもが生まれるときに、不入斗へ引っ越してきました。引っ越してきてすぐに、自治会長が家まで自治会活動の説明に来てくれて、地域の行事や制度について教えてくれたり、地域の方へ紹介してくれたりしました。今は、夫が自治会で班長を務めています。  まだ分からないことも多いですが、地域の方に教えてもらいながら取り組んでいます。自治会のことはほかの班長さんたちが、学校や子ども会のことは同じ学校のお母さんたちが親切に教えてくれるので、いつも感謝しています。 言葉の違いを気にせず気軽に話しかけて  日本人からすると、外国人に話しかけて言葉が伝わらないと恥ずかしいから、話しかけることをためらう気持ちがあると思います。  私は、ニコッとした優しい笑顔で話しかけてもらえれば、言葉が分からなくてもとてもうれしい気持ちになります。 日本人に聞いてみました! 外国人と暮らしていくために大切だと思うことはなんですか?  生活の中で外国人と接する機会が増加しているなか、子どもたちの様子や地域での取り組み、一緒に暮らしていくために大切だと思うことについて伺いました。 まずはコミュニケーション 山梨幼稚園 角川 重晴園長  山梨幼稚園には、現在、今年度から通園を始めた2人の外国人園児がいます。2人ともすっかり園になじんでいて、日本人の子どもたちと仲良く一緒に遊んでいます。まだ十分には日本語を話せませんが、その分周りの様子をよく観察していて、先生や友達の動きから園のルールを勉強しています。始業式や避難訓練のときも、みんなにあわせてきちんと行動できていました。  大人の中には、先入観から外国人と関わることを避けている人もいます。一方で、子どもたちは先入観がないので、直接相手とコミュニケーションをとって、仲良くしたいと思えば友達になります。まずは交流してみて相手について知ることが、一緒に暮らすために大切だと感じます。 参加しやすい雰囲気づくり 浅羽南自治会連合会会長 鈴木 敬コさん  浅羽南地域には、江戸時代に湊の前浜へ漂着した清国の商船を住民たちが助けたという逸話が伝わっています。昔から、この地域の住民は、困っている人を分け隔てなく助けようとする温かい気持ちが強いのだと思います。  同じ地域で暮らす住民同士、日本人も外国人も協力して生活する必要があります。そのために、コミュニティセンターでの日本語教室や国際交流イベントなどの開催、防災隊長から外国人家庭へ防災訓練のお知らせを配付してもらうなど、外国人が地域の行事に参加しやすくなるよう働きかけています。  外国の方とも協力して、住みやすく元気で明るい楽しい地域にしていきたいと思います。 浅羽南コミュニティセンター 日本語サロンの取り組み 日本語サロン ボランティア 石垣 英夫さん  日本語サロンは、日本語を学びたい外国人向けに毎週開講している、無料の日本語教室です。講師は地域の方がボランティアで務めいて、平成20年に開講して以来、100人以上が受講しています。  私は、退職してから10年ほどこのサロンで日本語を教えています。生徒ごとに教え方を工夫するのは大変ですが、生徒たちとおしゃべりするのは楽しいし、成長が感じられるとうれしくなります。ここで学びたい方がいる限り、講師を続けていきます。 日本語サロン講師募集 対 市内在住の方 住所・氏名・電話番号を電話、Eメールで 申 幸浦(浅羽南)コミュニティセンター TEL23ー7205 メール asaba-minami@cy.tnc.ne.jp 国籍を問わず、誰にとっても暮らしやすいまちづくり  日本人と外国人が協力して暮らしていくためには、お互いの文化や習慣の違いを知り、信頼関係を築くことが大切です。そのためには、身近な外国人を知ることや、あいさつなど簡単なことからコミュニケーションをとることが第一歩です。  市では、日本人にとっても外国人にとっても暮らしやすい「多文化共生社会」の実現を目指して、これまで外国の方と接する機会が少なかった方でも外国文化に気軽に触れることができる国際交流・異文化体験事業を実施しています。  外国人との交流は思った以上に簡単で楽しいもの。様々な機会で異文化を体験してみませんか? 「ふくろい多文化共生のまちづくり計画」の策定  外国人だけでなく日本人も含めたすべての人の連携・協働により、多文化共生のまちづくりを進めていく必要があることから、より実効性の高い多文化共生施策を総合的かつ体系的に進めていくために、「ふくろい多文化共生のまちづくり計画」を策定しました。  この計画に基づいて、国籍を問わずだれもが暮らしやすく活力ある街づくりを進めます。 【基本方針】 1. だれもが安全・安心に暮らせるまちづくり 2. だれもが理解しあえるまちづくり 3. 多様性を成長・発展につなげるまちづくり 外国人と交流しよう!〜ハローフレンド〜  楽しみながら国際交流に参加してくれる方を「ハローフレンド」として募集しています。「ハローフレンド」の皆さんには、外国の方との交流イベントやホームステイの開催案内、国際交流に関する情報などを定期的にお送りします。  ホームステイや英語教室にどんどん参加して外国人と交流したい方も、イベントなどで気軽に異文化体験をしてみたい方も、自分のペースで国際交流を楽しめます。 申 住所・氏名・電話番号を電話、ファクス、ホームページの申込フォームで 問 申 企画政策課国際交流室 TEL44ー3138 FAX43ー2131 各種国際交流イベント  市や国際交流協会などで、国際交流のイベントを開催しています。いずれも、外国語が話せなくても気軽に楽しめる内容となっていますので、ぜひご参加ください。  イベント情報は、広報ふくろいや市ホームページなどでお知らせします。