P22 原田市長の続散歩道 たばこから市民を守る  たばこについては、自分の近くで喫煙している人の煙や臭いが気になる方や家族から家の中での喫煙を禁じられている方もいるかもしれない。袋井市では、11月市議会での、たばこから市民を守る条例の制定に向けて取り組んでいる。  国や県では、望まない受動喫煙を防ぐために法律や条例を作っているが、日本一健康文化都市を目指す袋井市の条例では、さらに踏み込み、市民一人ひとりや家族の健康の観点から喫煙者の減少に努め、たばこによる健康への影響から未来を担う子どもや妊婦を守るための内容になっている。  私も50歳まではヘビースモーカーだったので、気分転換やストレス解消のために口にしたり、食後の一服がおいしいことは知っているが、自分はもとより、他人の健康まで損なうとなると、単に好みだからということでは済まされない。  国立がん研究センターの発表によると、たばこが原因となった病気は、食道がん、肺がん、心疾患、脳卒中などで、その医療費は年間1・5兆円に上る。また、妊娠中の女性の早産や胎児発育不全が心配されている。  この条例を作るにあたって、市民へのアンケート調査や様々な関係者との話し合いも行った。喫煙のきっかけは、興味本位や何となくであり、健康に良くないことも知っているが、吸わないとストレスが溜まるのでやめられないといった回答が多かった。喫煙率は年々下がっているが、本市の喫煙率は現在13%程度と全国平均よりも低いが、30歳代から50歳代が高いことも分かった。  取組の方針を「@たばこを吸わない人を育てること」「Aたばこを吸わない習慣を身に着けること」「Bたばこを吸わない人を守ること」として、条例では、市民、保護者、事業者にそれぞれの責務を定めている。  今年は、袋井市と浅羽町の合併15周年の年である。10周年の時に、「健康文化都市条例制定宣言」をしたことに続いて、来年2月13日に予定している15周年記念式典で「たばこによる健康への影響から市民を守る条例」の制定宣言をして、新しい袋井市が健康文化都市として一層進展することを期している。 Go To デジタル VOL.1 使っていますか?QRコード決済 問 ICT政策課ICT推進室 TEL44-3106 メール jouhou@city.fukuroi.shizuoka.jp  今月から、デジタルにまつわる身近な話題をお届けします。初回は「QRコード決済」です。  昨年開催されたラグビーワールドカップ2019TM日本大会では、本市を訪れる世界の皆さんをおもてなしするため、市内の各店舗がキャッシュレス決済の導入に取り組みました。この時の主な利用者は、海外から訪れた外国人の方々でしたが、その後、消費税率の引き上げに併せて国が実施した「キャッシュレス・消費還元事業」により、市民の間でもキャッシュレス決済の利用は大きく広がっています。  とりわけ、利用が拡大しているがQRコード決済です。スマートフォンひとつで支払いができ、店側も機器の導入費用が掛からないため、飛躍的に普及が進んでいます。スマートフォンが財布の代わりになるため、とても便利です。  9月29日、市では市民生活の利便性向上や商業・観光の振興などのため、QRコード決済サービスを提供するPayPay株式会社と「キャッシュレス化推進に向けた包括連携協定」を締結しました。今後、官民連携でキャッシュレス化への取り組みを進めていきます。  暮らしに浸透するキャッシュレス決済を、ぜひ皆さんもご利用ください。 市役所でも、今年6月から市民課窓口にPayPayを導入。行政サービスの向上や事務の効率化のほか、現金受け渡しの接触機会の低減により、新型コロナウイルスの感染拡大対策としても効果を上げています。 ◎市民の動き(令和2年10月1日現在)  人口…88,279人(前月比+5人)  世帯…35,236世帯(前月比+34世帯)