P30-31 市民編集員がお伝えします Citizens' Eye 仕事、余暇、自分流 新年度が始まり、生活スタイルが変化する方も多いと思います。 自分らしい働き方や充実した余暇の過ごし方について考えてみませんか。 「自分らしく働く」ってどういうこと?  皆さんにとって「働く」とは、どういうことでしょうか。  「収入を得ること」はもちろんですが、直接的には収入に結びつかない家事や育児・介護なども含め、働くことには色々な意味があります。  また時代の移り変わりとともに変化するライフスタイルの中、仕事と生活との両立が大きな課題となっています。  このことを受けて、内閣府は平成19年12月に、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の実現に向けて「国民1人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会を目指す」と掲げています。  自分らしく働きながら、仕事と生活の調和を大切にしていきたいですね。  市内で働く3組の方に、現在のライフスタイルや働き方について伺いました。 「好きなこと」を大切に市民吹奏楽団に所属する会社員  学生時代から吹奏楽部に入っていたという成瀬康宏さん・智恵さん夫妻。社会人になってからも「音楽を続けたい」との思いから、袋井市民吹奏楽団に入団しました。  日中は、それぞれ会社勤めや保育士として働きながら、週に2回の夜間練習に参加しています。 「働くことは、生きていく上で不可欠です。でも、生活の中に吹奏楽団で演奏に没頭できる時間があることで、仕事にも張り合いが出ます」と康宏さん。  長く楽団活動を続ける中では、お子さんが小さいときに、どちらが練習に行くかと悩んだ時期もあったそうです。 「色々な方法を試してきましたが、続けていく中で協力し合い、家庭でのリズムができました。子どもも大きくなり、今では一緒に演奏することもありますよ」と笑顔の智恵さん。  仕事と家庭生活、好きな趣味とを両立できているのは、職場の理解や家族、楽団の仲間の協力があってこそ、と声をそろえて話してくれました。 ♪「ファンタスティックコンサート」 日時:平成25年7月13日(土)18時開場 場所:森町文化会館「ミキホール」 ぜひ来てね!楽団員も随時募集中。 問 成瀬さん TEL090-3954-6407 「会社を定年退職し、シルバー人材センターで楽しく働いています」 もともとガソリンスタンドや道路建設など、屋外での仕事をしていた本多満さんは、その経験を生かし、体を動かして働きたいと思い、シルバー人材センターに登録して仕事を始めたそうです。 「会社の敷地や個人宅、河川敷などを中心に草刈りの仕事をしています。仕事先での出会いもあり、顔なじみの仲間と働くことは楽しいですよ」と本多さん。  趣味は散歩をしたり、自転車で出掛けたりして季節を感じること。 「市内でイノシシやハクビシンなどの動物と遭遇することもあり、驚きます」と生き生きとお話される本多さんでした。  シルバー人材センターは、健康で働く意欲のある高齢者が、経験や能力を生かして働くことを通じ、地域社会の担い手として活躍することを目指し就業機会を提供している公益団体です。  シルバー人材センターでは、毎月1回入会説明会を実施しています。詳しくはお気軽にお問い合わせください。 問 (社)袋井・森地域シルバー人材センター 袋井事務所 TEL43-1314 浅羽支所  TEL23-7090 市の保育サービスを利用 子育てしながら仕事を続ける  自宅での音楽教室と、大学非常勤講師の仕事をしている佐藤有起さん。就学前の2人のお子さんを育てながら、袋井市の保育サービスを上手に利用して、仕事と育児を両立しています。  声楽の勉強をしていた経験を生かし、自宅で音楽教室を始めようと決意。当時1歳だったお子さんを、保育所や一時預かりサービス「ショート・マ・パ」に預けながら、資格を取得しました。 「『ショート・マ・パ』は、急に歯医者へ行く時などに子どもを預けることができて、とても助かりました」と佐藤さん。  2人目のお子さんが生まれてからは、幼稚園の預かり保育やファミリー・サポート・センターを利用。仕事時間と重なって幼稚園や習い事の送迎ができない時に、ファミリー・サポート・センターへ送迎をお願いしています。 ★「ショート・マ・パ」は、保育士が中央子育て支援センターの一時保育室でお子さんを預かります。 ★ふくろいファミリー・サポート・センターは、援助を受けたい人と応援したい人が、お互いにセンターの会員となって助け合う仕組みです。  ご近所の方がファミリー・サポート・センターに会員登録しているため、顔見知りの方に預かってもらうことができて、安心して依頼できるとのこと。  子育てしながら仕事を続けていることで人と接する機会が増え、人とのつながりができて良かったなと思うそうです。  家事・育児・仕事、自分の時間のバランスはいかがですか?との質問には「音楽に関わっているのが自分の時間。バランスはいいですね」というお答え。 「子どもから手が離れたら、自分も大きく活動しようと思いますが、今はセーブの時期。子どもとの時間を大切にするよう心掛けています」と話してくれました。 佐藤さんのある日のスケジュール 時間 スケジュール 5 睡眠 6 起床 7 朝食 8〜 幼稚園送り、洗濯、掃除、など 10 子育てサークル「げんきっこクラブ」のスタッフとして活動 12 昼食 15〜 自宅で音楽教室、ファミリー・サポート・センターの送迎サービス利用、幼稚園→習い事→自宅 18 夕食 21 入浴 23 就寝 ふくろいファミリー・サポート・センターは、仕事と育児・介護の両立をサポートしています ふくろいファミリー・サポート・センターの利用方法や、一時預かりサービス「ショート・マ・パ」についてのお問い合わせ先 問 中央子育て支援センター内 ファミリー・サポート・センター TEL44-3149 きになるコトバ 遠州弁 がんこ:大変に大きいとか、多いという意味に使われる。(参考「遠州の方言考」浅井昴著) 市民編集員のひとこと 春ですね。カメラを持って出掛けてみませんか?(小関裕子、谷口史恵)