P02-03 2 エール!! 明日を見つめて「思い出づる故郷」 4 シティプロモーション 今、市民が語り出した 10 マイナンバーカードで出来る! こんないいこと・すごいこと 12 お忘れなく! 税の申告 [連載] 14 図書館ほっと通信 国際交流員 サムとヘザーのBreak Time [フクロインフォ] 15 催し・講座・募集・相談・お知らせ 25 救急診療・行事予定・市民相談窓口・健康伝言板 28 focus on ふくろい 30 スクラム2019、街の写真館 ◎今月の表紙  今月の表紙は、ふくろい未来大使の足立直樹さんです。足立さんの母校袋井東小学校の児童が修学旅行で「印刷博物館」を訪れ、一緒に活版印刷を体験した時の1枚です。 ◎市民の動き(平成30年1月1日現在)  人口…87,908人(前月比−5人)  世帯…33,774世帯(前月比+11世帯) ◎メール配信サービス  「メローねっと」のご案内 ◇袋井市メール配信サービス「メローねっと」は、携帯電話やパソコンのメール機能を利用して、気象情報や同報無線の放送内容など様々な行政情報を配信するサービスです。 ◇詳しくは、市ホームページをご覧ください。 エール!!  明日を見つめて 「思い出づる故郷」 ふくろい未来大使 凸版印刷株式会社 代表取締役会長足立直樹さん  平成29年11月22日、袋井東小学校の児童は修学旅行で凸版印刷(株)の「印刷博物館」を訪ね、大先輩にあたる「ふくろい未来大使」で凸版印刷(株)代表取締役会長の足立直樹さんから歓迎を受けました。  「ふくろい未来大使」就任の際、「袋井に育つ子どもたちの未来に、より良い『ふるさと』を贈りたい」と語った足立さん。全国に袋井をPRすることはもちろん、子どもたちの教育や歴史・文化の振興など本市の様々な事業にご協力いただいています。  故郷をはなれ活躍する足立さんの目に、今の袋井市はどのように映るのでしょうか。今回は、あらためて“ふるさと”への思いを語っていただきました。 問 企画政策課シティプロモーション室 TEL44ー3104 少年時代  遠州の空っ風や原野谷川の流れ、袋井東小学校のユーカリの木…  私を育ててくれた袋井の景色は今でもよく覚えています。  私が小学生の頃は、子どもの間で野球が流行り始めた時代でした。しかし道具も満足になかったため、母が手作りしたボールで日が暮れるまで仲間と野球をしていました。小学4年生のとき、地区の軟式野球大会で優勝。郡大会に出場しましたが決勝で敗れ準優勝でした。悔しくて悔しくて自然と涙が溢れました。それからは悔しさをばねに、また野球に打ち込みました。  夏になると川へ泳ぎに行きました。当時はプールなんてありませんから、近所の子どもたちと連れ立って原野谷川に出かけました。泳ぎ方は年長者が教えます。遊んでいると近所の大人からよく声をかけられました。たぶん私たちを遠目に見守っていてくれたのでしょうね。  秋は松茸狩り、冬は門松用のウラジロを採りに里山へも出かけました。こうした仕事は子どもの役割でした。 子ども刮目舎  私は、子どもも家庭や地域で役割を持って生活することが良いと思っています。そんな思いから、袋井東小学校の児童を対象とした「子ども刮目舎」の活動を応援しています。  子ども刮目舎では、地域の大人が子どもたちに勉強や遊びを教えます。その代わりに子どもたちは地域の行事や仕事を手伝い、大人と一緒に地元を盛り上げます。  今、全国的にも、伝統文化や行事が姿を消していて、いかに伝承していくかが課題となっています。そうした中で、子ども刮目舎の取り組みは貴重だと思います。次代を担う子どもたちには、文武に励み、友情を育み、袋井の良き文化を受け継いで行ってほしいものです。 産業が支える豊かなまち  多くの自治体が地方創生に取り組んでいる中で、袋井市は健康や福祉、子育て支援や教育などが充実したまちだと思います。  しかし、それを持続するためには、産業の育成が重要です。活力ある産業は経済面だけではなく、市民生活をも豊かにします。  私たちの印刷業界も、ICTをはじめとした技術革新によって大きく変化しています。今、産業構造自体がAIやIoTの活用などによって加速度的に変化しています。これからは、この変化を捉えることが重要であり、地元の企業や大学などと連携して、袋井から新たな産業を創造する気概を持つことが肝心です。 心が通うふるさと  袋井市は、少子高齢化が進展し日本の人口が減少するなかでも、人口が増え活気に満ちた若いまちであると聞いています。その一方で、昔ながらのコミュニティも息づくまちという印象を私は持っています。  我が国は、時代とともに個人主義へと傾倒し、互いが疎遠になってしまったような気がします。少子高齢化時代となった今、かつての「となり組」のような、ご近所同士が互いに助け合えるコミュニティが求められます。まさに袋井のようなまちづくりが必要とされる時代となったわけです。市民の皆さんの力と、豊かな風土や歴史を生かし、心が通い合う“ふるさと”にしてください。 凸版印刷株式会社 代表取締役会長 足立直樹 さん  市内国本(久津部)出身。昭和32年に凸版印刷(株)入社。代表副社長・代表取締役社長などを歴任し、平成22年より代表取締役会長を務める。出身校である袋井東小学校・袋井中学校への「足立文庫」の設立や「子ども刮目舎」の開塾など、本市の文化振興や教育活動への支援をいただいている。  平成23年度からの「ふくろい東京交流会」の世話人を務める。