P15 輝くふくろいの人 熱々生地にふくろいの魅力をトッピング オリジナルピザで袋井市をPR ふくろいピザレシピコンテスト優勝者 匂坂光希さん(小山)  「袋井らしさを取り入れつつ、ちょっと個性的なピザとして考えたレシピが評価されて、とても嬉しいです」  焼きたてのピザを前に喜びを語るのは匂坂光希さん(34歳)。市観光協会が昨秋開催した、ふくろいの食材を使用したオリジナルピザレシピのコンテストに応募し、見事グランプリに輝きました。 具材に選んだふくろいの食材は?  料理を作るのも食べるのも大好きという匂坂さんが、ピザの具材として選んだふくろいの食材は、子メロンとパクチーです。  「パクチーの生産が袋井市で盛んというのは知っていたんです。子メロンは、クラウンメロンが市の特産品なのと、新型コロナの影響でメロンの消費が減ったと何かで聞いて、子メロンを使ったメニューを作ることで、メロン農家さんの助けにならないかなと思いまして」 あの国の料理からも着想を得て  本市自慢の2つの食材を使い、ピザのレシピをどう組み立てていくか。匂坂さんにヒントを与えたのは、袋井市とも縁が深い、ベトナムの料理でした。  「職場にベトナム人の方がいて、一緒に働いたり、食事を振る舞ってくれたりする中で、身近な国に感じていたんですね。また、ベトナムの独立運動を助けた袋井市の偉人のことも最近知って。  そんな中、図書館で料理の本を探していたら、なますを使ったベトナムのサンドイッチのレシピを見つけて、子メロン漬けとニンジンのなますをピザに乗せて、味を整えてみようと思ったんです」  かくして構想がまとまった子メロンとパクチーを使ったベトナム風のふくろいピザ。チーズの分量やその他の食材、調味料なども細かく調整し、ついにレシピを完成させた匂坂さんは、袋井市PRへの願いを込めて、このピザに「フクロイーター(袋井を食す人)」という名前を付けました。 審査で高得点を獲得し優勝!1か月間、期間限定メニューに  コンテストに応募のあった42作品中、上位6レシピに選ばれたフクロイーターは、11月に行われたグランプリ決定審査に進出。選考ポイントの「袋井らしさ」「おいしさ」「見る楽しさ」で高得点を獲得し、1位に選ばれました。  「子メロンは、袋井がメロンの産地だから食べられる特別な食材。食事の脇役になることが多いですが、おしゃれなイタリアンの食材にもなることを知ってもらえたらと思います。パクチーも食べる人がもっと増えるといいな」  市内はもちろん、市外の人にも食べてもらって、ふくろいの食材のおいしさを知ってもらいたいと語る匂坂さん。フクロイーターは1月の1か月間、市内飲食店の「IZACAFE coo-kai?」で、メニューの1つとして食べることができます(※)。  ふくろいの魅力がいっぱい詰まった創作ピザのフクロイーター。皆さんもぜひ、袋井を食す人≠食した人になってください。 ※同店での期間限定メニュー化は、グランプリの特典として募集時に決定していたもの。店内での提供のほか、テイクアウトも可能です。