P18 原田市長の続散歩道 これからの袋井市  新年明けましておめでとうございます。市民の皆様におかれましては、それぞれ健やかな初春をお迎えのことと思います。  今年は、まず、一日も早くコロナ禍から脱却して、マスクなしでの会話や笑いながらの食事をしたいと願っています。  こうした中、中東遠総合医療センターをはじめ医療関係者は、暮れも正月もなく対応をしてくれています。これ以上新しい感染者が出ないようにするために、私たちはもう少しの間、我慢をしなければなりません。  今年は、世の中全体のデジタル化がより一層早く進む年になります。  日経グローカルの発表によると、袋井市は県内で一番デジタル化が進んでいる都市とされています。総務省やNTTドコモから専門家を招へいしたり、早くから電子黒板を小・中学校の各クラスに入れたりしてきた成果が出てきました。間もなく始まる三学期からは、学校で児童・生徒に一人一台のタブレットが行き渡り、いよいよ本格的なデジタル授業がスタートします。  また、静岡理工科大学内に「ふくろい産業イノベーションセンター」ができて、市内の産業界にとってもデジタル化が進む年になります。マイナンバーカードの取得率を更に上げて、行政の効率化も進めていきます。  これからの袋井市は、女性がもっと表に出てきて活躍するまちになることが必要です。私は、市の幹部職員や審議会などの女性の割合を高めることを心掛けていますが、なかなか上がってきません。  「そうしたことは男の方に…」など、日本女性特有の謙譲の美徳がよく発揮されますが、国際的には仕事の上では男性、女性の区分けはありません。ドイツのメルケル首相やアメリカのハリス次期副大統領が、その良い例です。  しかしながら、自治会や地区の役員やボランティア団体、各種団体の幹部の大半が男性です。家の中のことは女性が、家の外のことは男性がという考え方が、高齢世帯ではまだ多いのではと感じます。まず、男性も家事など家庭での役割を分担することによって、女性が外へ出やすくなるようにしましょう。  いま、日本にとって、袋井にとって必要なことは、物事を強引に進めることではなく、いろいろな意見を聞いて、柔らかく進めることであると思います。そのためには、女性の力がどうしても必要です。 Go Toデジタル VOL.3 文化・芸術×デジタル 問 ICT政策課ICT推進室 TEL44-3106 メール jouhou@city.fukuroi.shizuoka.jp  光や湿度などによる経年劣化、災害による損傷や消失、文化伝承の担い手不足などにより失われつつある地域の文化・芸術を、デジタル化により守り、伝承していくとともに、地域の価値ある文化芸術とその魅力を発信することで、地域活性化や経済循環につなげていく取組が今、進められています。  NTT東日本が昨年12月から東京都新宿区で開催しているデジタルミュージアム「Digital×北斎【破章】北斎vs広重」。浮世絵や西洋画などを高精細なデジタルデータを活用し(デジタル化はアルステクネ社が記録・制作)、さらにVR(仮想現実)やAR(拡張現実)などの技術も使って、新しい鑑賞の仕方として提供しているこの企画展のサテライト会場が、袋井市役所に設置されています。  市役所のサテライト会場化は、同社と市によるICTと地域文化に関する連携事業により実現したもので、袋井宿を題材とする歌川広重の東海道五十三次「出茶屋ノ図」などの浮世絵5〜10作品(※)が主会場からの配信によりスライドショーで楽しめます。※配信される作品は定期的に全て入れ替わります。  オンラインを中心とした文化・芸術の継承や発信、そして鑑賞は、これからの時代のスタイルとして定着していくことでしょう。 「Digital×北斎【破章】北斎vs広重」袋井市役所サテライトミュージアムは、市役所1階・市民ホールで開催中です。(日時:2月下旬までの市役所開庁日 午前8時30分〜午後5時) ◎市民の動き(令和2年12月1日現在)  人口…88,305人(前月比+31人)  世帯…35,292世帯(前月比+48世帯)