P22 原田市長の続・散歩道 20年間を振り返って その1  コロナウイルスの感染拡大が続く中、市民の皆様には、大変不自由な日々をお過ごしのことと思いますが、もう少しの間ご辛抱をお願いします。市では、感染拡大防止に全力で取り組むとともに、中東遠総合医療センターを軸とした医療体制の確保と市民の皆様へのワクチン接種の準備に取り掛かっています。  さて、私の市長任期もあと3か月弱となったので、今月号と来月号のこの欄で、今までの市政を振り返ってみます。  2001年の1月14日に就任して、1年後にサッカーワールドカップ、2年後に国民体育大会(国体)と、新しくできたエコパを会場に袋井市にとってビッグイベントが続いた。サッカーワールドカップでは、ブラジル対イングランド戦の好カードもあり、大いに沸いたが、フーリガン対策のため警備体制が厳重であったことが印象的だった。国体では、天皇陛下(現上皇)が昼食の際、袋井市が北海道から沖縄までの選手を民泊で受け入れていることをお知りになり、「袋井市は、南北に随分長いのですね」とほほえまれたのが記憶に残っている。  2005年、袋井市と浅羽町が対等合併した。個人的には、太田川流域で人口10万人くらいの都市が望ましいと考えていたが、森町は独自路線を選んだ。こうして、豊かな田園が広がり、青い海原をもつ人口8万人の新袋井市が誕生した。  私は、少子高齢化時代の先行きを考え、新市の政策の柱を「健康」とした。これが合併5年後の「日本一健康文化市宣言」、10年後の「日本一健康文化都市条例」、総合健康センターの設置、WHO(世界保健機関)からの表彰、そして今年の「たばこによる健康への影響から市民を守る条例」へと続いて行くことになる。  袋井市民病院と掛川市立総合病院の統合は、両病院とも施設が古くなって、若い医師が大学から来なくなり、医師数も減って、救急患者の受け入れも困難になってきていた中でスタートした。「それぞれの市で400床の病院を作るより、500床の病院を共同で作ったほうがいい医師がたくさん集まる」と名古屋大学と浜松医科大学の病院長からアドバイスがあり、全国でも初めての大規模自治体病院の統合となった。案の定、建設場所で議論が行き詰まったが、両市の中間に近いこと、交通の便が良いこと、用地が比較的早く取得できることから現在地に決まり、2013年5月に開院できた。  袋井駅は、当時は北側からしか乗れず、南側の人たちには不便であり、駅改修は合併の約束事項でもあった。JR東海では、耐震上問題のない駅の改築は、すべての経費を市が負担することが前提だということで、多額の国の補助金を獲得する必要が生じた。その後も、工事の方法などJRから様々な注文が付き、完成は2014年11月末になった。  現在、駅南の整備が進み医療団地、保育園がそろい、今年の秋には、ショッピングエリアもオープンすることになっている。 (次号に続く) Go To デジタル VOL.4 スマホで住民票などが取り寄せ可能に 問 ICT政策課ICT推進室 TEL44-3106 メール jouhou@city.fukuroi.shizuoka.jp  2月中旬から、本人請求の住民票や税証明などの証明書のオンライン交付請求サービスを開始します。  これまでの市役所窓口やコンビニでの交付、郵便請求に加え、スマートフォンから24時間・365日、オンラインで申請できます。オンラインでの請求では、受付から数日後に証明書が郵送で届きます。  市では、市民サービスの向上のため、今後も電子申請やキャッシュレス決済などの技術を積極的に活用して、市役所のデジタル化に取り組んでいきます。 【主な利用方法】 1 スマートフォンからオンライン交付申請サイトにアクセス 2 申請に必要な情報を入力 3 マイナンバーカードを使って本人確認 4 クレジットカード等で支払い詳しくは市ホームページをご覧ください。 ◎市民の動き(令和3年1月1日現在)  人口…88,286人(前月比−19人)  世帯…35,321世帯(前月比+29世帯)