P22 原田市長の続・散歩道 20年間を振り返って その2  平成23年3月11日に発生した東日本大震災では、本市と地形がよく似ている宮城県岩沼市に6年間職員を派遣するなど集中的な支援を行い、岩沼市の菊地市長から「袋井市に何かあったら、何をおいても助けに行くから」と、感謝の言葉を贈られた。  津波への対策が喫緊の課題となり、「命山」を4つ造り、現在は防潮堤の建設に取り掛かっている。この間、市民や企業の皆さんから多くのご寄付をいただけたのは、ありがたいことであった。  治水も本市にとって宿命的な課題だ。市内には大雨時に浸水する地域が5か所ある。このため、河川を管理する県の各部局と「袋井市中部豪雨災害対策アクションプラン」を作成するなどして取り組んできたが、県の予算確保が難しく、思うように進んでいないため、今後さらなる働きかけが必要だ。  ラグビーワールドカップがエコパで開催されることが決まったのは、大会の4年半前であった。2千人規模のスクラムやボールパス、ゴールキック、トライをエコパで実施し、市民の雰囲気も次第に盛り上がっていった。大会本番で日本チームが優勝候補の一角のアイルランドチームを破り、「静岡ショック」と称され世界中が沸いた。愛野駅前のおもてなしエリアも大盛況となり、大会組織委員会や県からも袋井市の対応の素晴らしさが絶賛され、私も鼻高々であった。  これが縁で、アイルランドの皆さんとも親しくなり、オリンピックのアイルランド選手団が、市内の葛城北の丸に宿泊することになった。  袋井市は地域ごとのまとまりが良いまちだと思う。それを築いてきたものは、祭りと公民館活動だ。従来の公民館活動に防災や健康づくりを加えたまちづくりを進めるため、平成30年度から市の職員を配置し、公民館をコミュニティセンター化した。最初は急な変更で少々の戸惑いも見られたが、現在、市内14のコミュニティセンターでそれぞれの地域の特徴を持ったまちづくりが進められているので、これからが楽しみだ。  まちの機能を高め、市民の利便性を向上させるためには、市役所の周りに公的な施設を集約することが必要であると考えた。  袋井警察署の建設では、敷地が狭いと難色を示されたが、利用者が市役所の駐車場も使えるということで現在地に決まった。次いで、浜松信用金庫(現・浜松いわた信用金庫)さんが来てくれた。昨年には消防署も近くに移転した。さらに、それぞれの建物の色を市役所庁舎の色に合わせるようお願いしたところ同意してくれて、エリア一体がすっきりした佇たたずまいになった。  20年間を振り返って、書きたいことがいっぱいありましたが、紙面の都合でここまでとします。  最後の次回は、袋井市の将来の夢を描いてみたいと思います。 Go To デジタル VOL.5 市民課窓口などの混雑状況を色でお知らせ 問 ICT政策課ICT推進室 TEL44-3106 メール jouhou@city.fukuroi.shizuoka.jp 市役所窓口や公共施設の混雑状況を色でお知らせする「混雑ランプ」を市ホームページで公表しています。「青・黄・赤」の3色で、対象施設のリアルタイムの混雑具合を示すものです。混雑を避けることで、「密」の回避や待ち時間の短縮につながりますので、対象施設にお出掛けの際は、是非ご覧ください。 【表示対象施設】 市役所市民課(マイナンバーカード交付窓口)、さわやかアリーナ(トレーニング室・駐車場)、風見の丘(プール・トレーニング室・浴室)、袋井B&G海洋センター(プール)、中央子育て支援センター「カンガルーのぽっけ」(施設全体)、メロープラザ(親子交流広場)、月見の里学遊館(水玉プール・トレーニングルーム)、袋井図書館(学習コーナー)、浅羽図書館(学習コーナー) ※今後も表示施設を増やしていきます ◎市民の動き(令和3年2月1日現在)  人口…88,253人(前月比−33人)  世帯…35,314世帯(前月比−7世帯)