P21 もっと身近に 男女共同参画 問協働まちづくり課コミュニティ推進室 TEL44-3107 知っていますか?アンコンシャス・バイアス  アンコンシャス・バイアスとは、「無意識の偏見」や「無意識の思い込み」のこと。物事を判断する時、私たちは過去の経験や周りの環境に捉われて、知らず知らずに偏った判断や考え方をしていることがあります。  ここで1つ、クイズを出します。 少年とその父親が交通事故に遭い、2人とも大けがをしました。救急車で別々の病院に運ばれ、少年を担当した外科医は、顔を見るやいなや叫びました。「これは、私の息子です!」 さて、この外科医と少年の関係は?  この文章を読んだ時、「お父さんは別の病院に運ばれたのでは?」「外科医もお父さん?」と思った方はいますか?「外科医は男性」という思い込みがあると、そう考えてしまうのかも知れません。このクイズの答えは、「外科医は少年の母親」です。  このように、私たちは無意識のうちに思い込みで物事を判断してしまうことがあります。「男性はパソコンに詳しい」「子どもが病気の時は、母親が休んで看病した方がよい」「定時で帰る人は、やる気がない」「若い人は発想が柔軟」なども、よくある身近な無意識の偏見や思い込みの事例です。 アンコンシャス・バイアスの問題点  アンコンシャス・バイアスは誰にでもあり、それ自体が問題ではありません。問題は、知らず知らずのうちに、自分と違う考え方を認めることができなかったり、自分の考え方を押し付けたりしてしまうことです。  無意識がゆえに、知らぬ間に「誤解」を生じさせ、人間関係に悪影響を及ぼしてしまうことがあります。  まずは、アンコンシャス・バイアスの存在を知った上で、自分の日頃の行動に潜む無意識の偏見や思い込みに気付くことから、男女共同参画を考えてみましょう。  市では、男女共同参画推進プランを策定し、多様な価値観を認め合い、個性と能力を発揮できる社会の実現を目指しています。  推進プランの内容は、市ホームページをご覧ください。 ふくろい 懐かしの風景 vol.4 問 生涯学習課文化財係  TEL23-9264 村松の隧道(すいどう)※(村松上)  昭和60年頃まで、村松の津島神社を西に曲がると車1台がやっと通れる寂しい小道があり、突き当たりには幅約2m、高さ約2m、長さ約60mの素掘りのトンネルがありました。  昔、村松地区から隣り村に物を運ぶには、大八車で山の裾を遠回りするか、荷物を小分けに背負って山を越えるしか方法がありませんでした。そこで人々は力を合わせてトンネルを掘り、物資運搬のための近道を作り上げたのです。  トンネルの入り口には高札風の看板が掲げられていたのですが、そこに記されていたのは、江戸時代の終わりに遠州一円を荒らし回った大盗賊・日本左衛門の人相書き。ここは盗賊の隠れ家だったのでしょうか?  人相書きの看板を設置したのは地元の有志たち。盗賊・日本左衛門は歌舞伎の白浪五人男のモデルの一人として有名で、当時の子どもたちは祖父母から聞く日本左衛門の昔話をとても怖がったため、人気のない山奥の危険なトンネルに子どもが近づかないように、このような看板を立てたのでした。 (※)「ずいどう」とも。トンネルのこと。