P24 原田市長の続・散歩道 最終回 袋井市の未来  20年前に私を市長として受け入れてくださり、これまで袋井市発展のためにご尽力いただいた市民の皆様に心から感謝申し上げ、最後の「市長の散歩道」をお届けします。  袋井市の特色は、人口が伸び続け、平均年齢が若く、外国人も多く生活していること、つまり、“若くて多様性のあるまち”ということだ。  袋井市で育つ子どもたちは、元気いっぱい運動し、文化活動に励み、県下の先端を行く英語教育やICT教育を受け、浅羽佐喜太郎さんや鳥居信平さんのような、世界に貢献する立派な人になってほしい。  これからのグローバル社会では自分と違う文化や習慣を理解し、自分の考え方も理解してもらうことが必要であり、外国人が多い袋井市ではそれをいち早く体験できる。  エコパやさわやかアリーナ、月見の里学遊館などでレベルの高い国際的なイベントが行われ、さらに、市民が作るグループがいたるところで活躍している“いつも賑やかなまち袋井”になることを望んでいる。  防災と高齢社会への対応は今後も欠かせない。  南海トラフ地震への備えとして、津波とともに、もう一度、家屋の倒壊と火災への対策を見直す必要がある。昭和19年の東南海地震を教訓に、冬の西風の強い日に地震が発生しても、被害が広がらない体制を作っておくことが大切だ。  大雨・洪水対策は、行政の施策が根幹だが、想定を超える最近の大雨に対応できるインフラ整備には、まだ予算と時間が掛かる。十分な整備ができるまでは、避難体制の充実などのソフト対策で応じていくことが必要だ。  高齢社会で必要なのは、在宅医療を支える家庭医などの存在と、助け合いのネットワークであり、さらには、本人が望めばいつでも働ける場所があることだ。  人は加齢とともに行動力が衰えるので、これを補う仕組みとして、浅羽・笠原地区と袋井南地区で始まった“日常の困りごとを住民同士の助け合いで解決する活動”を、市の全域に広めていきたい。  シルバー人材センターの業務範囲に、軽作業のほか、事務的な仕事やICT関係の仕事、介護の仕事なども加え、より多くの高齢者が働ける場にしていくことも望まれる。  地球温暖化が進み、世界でCO2削減が求められる中、その対策に貢献することを誇りとする市民でありたい。  袋井市の自宅への太陽光発電設備の設置件数比率は県下で一番だ。また、間伐材を利用する発電所の小笠山工業団地への進出や、名城大学などとの連携により、稲わら等を水中で発酵させて出てくるメタンガスを燃料にする計画も進んでいる。  これらに加え、ごみの削減や省エネなど、市民一人ひとりが生活の中でCO2削減につながる行動に取り組むことで、市民の誇りが生まれてくると思う。 (長い間、私の拙文を読んでくださいました市民の皆様に感謝いたします。) Go To デジタル VOL.6 DX(デジタルトランスフォーメーション) 問 ICT政策課DX推進室 TEL44-3106 メール jouhou@city.fukuroi.shizuoka.jp  最近、「DX」という言葉を聞いたり、見掛けたりする機会が増えています。  DXとは「Digital Transformation」の略語で、データやデジタル技術を広く活用し、人々の生活をより良いものへと変革していく取組のこと。ビジネスのシーンでは、競争優位の確立のため、デジタル技術を活用して、製品やサービス、ビジネスモデル、さらには組織や業務などを変革することやその手法の意味合いでも用いられています。  市ではこれまで、住民票などの「オンライン交付請求」や小・中学校での「1人1台タブレット」、市役所での「ペーパーレス会議システム」の導入など、ICTを活用した取組を積極的に進め、市民サービスや行政事務の改善に努めてきました。皆さんの生活がより豊かで快適なものとなるよう、今後も引き続き、行政としてのDXを推進していきます。 DTと表記しないのは、英語圏では「Trans」を「X」と略すため。 ◎市民の動き(令和3年3月1日現在)  人口…88,257人(前月比+4人)  世帯…35,370世帯(前月比+56世帯)