P02-03 新市長にインタビュー 元気で活力あふれる風を市全域に。 大場市長による新市政がスタート 4月18日に行われた袋井市長選挙で大場規之氏が初当選し、第2代袋井市長として就任しました。 「スマイルシティふくろい」や「袋井刷新」をスローガンに掲げ多くの市民の支持を得た大場規之新市長に、今後の市政への抱負を伺います。 市長就任後の今の心境をお聞かせください 市長 8万8千市民の代表として選ばれたことに、改めて責任の重みを感じているところです。  私は県議会議員の経験もあり、そのときの感覚と重なる部分もありますが、市長として行政運営の全ての分野に責任を負いながら、プロフェッショナルとして適切な判断を行っていくことに、また違った責任感を感じています。  皆さんの生活に直結する意思決定を行う市長としての責務を、これからしっかりと果たしていきたいと思います。 喫緊の課題として早急に取り組むべきことは何でしょうか?  市長 新型コロナウイルの影響により疲弊している地域経済の活性化や家計に打撃を受けている方々への支援が最優先課題だと考えています。  短期的な取組だけでなく、アフターコロナを見据えた長期的な取組も必要となりますが、 困ったときほど将来につながるアイデア・乗り越える力が生まれると考えていますので、市民の皆さんにもそうした気持ちを感じてもらえる雰囲気づくりをしていきたいです。 市長の思い描く袋井市の未来像は? 市長 市民の皆さんがいつも笑顔でいることです。  私は選挙を通じ「スマイルシティふくろい」を呼びかけてきましたが、市民の皆さんの笑顔が「昨日より今日、今日より明日」と増えていくことを望んでいます。  社会が多様化するのに合わせ、行政に求められるものも多様化・複雑化していますが、問題が解決したか・要望に応えられたかをどうやって判断するのか。その判断基準の1つが笑顔であり、幸せのバロメーターであると考えています。 主要なまちづくりの分野で、重要視していることを簡単に教えてください 市長 教育では、「生きる力、人間力のある子どもの育成」のために、より効果のある「教育のICT化」の推進が急務です。  ICTの活用により、教えること・教わることが効率化されることで、教員1人ひとりの持つ力を児童・生徒の人間教育に向けることが可能になります。学習用タブレットの利用が始まった今こそ、ICT教育に全力投球すべきだと考えています。  医療・健康では、「日本一健康文化都市」とは何かを見える化したいと思います。  そのために、健康寿命日本一を目指していきたいと考えていますが、まずは県下一になることから始める必要があります。これを実現するため、運動や食事など様々な面での取組を進めていきます。健康でいられることは、医療費の削減や介護保険料の軽減といった目に見える結果として市民の皆さんの幸せにつながっていきます。  防災では、防潮堤の早期整備と浸水被害頻発地区の対応です。来るべき南海トラフ巨大地震や近年の異常気象に的確に対応していくために、市民一丸となった実践的で効果の高い避難訓練を実施することなども考えています。  産業では、先頭に立って企業誘致のトップセールスに取り組みます。また、行政としての信頼度と情報発信力を活かして官民連携による市内の企業や事業所のプロモーションを行ったり、市の行う事業の市内企業への発注率を上げたりする取組も考えています。  農業では、お茶やメロンといった既存の作物に加え、新たな作物や野菜工場の誘致など、ほかと差別化できる・付加価値の高い新しい視点の農業を育成していきます。  各分野で重要視することを挙げてきましたが、各分野の取組を複合的に実施していくことで、結果として移住・定住人口の増加にもつながると考えています。 最後に、市民の皆さんへのメッセージをお願いします 市長 私は袋井市について、大きな可能性を秘めた、これから伸びる市だと考えています。市民の皆さんとともに、それを発掘していくのが今から楽しみです。元気に明るく、一緒に袋井市をより良いまちにしていきましょう。  市民の皆さんの温かいご支援とご理解・ご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。 袋井市長 大場規之 ■市長プロフィール 昭和38年6月2日生、57歳。宇刈(大日)出身。 【経歴等】山名小学校、周南中学校、磐田南高校、慶応義塾大学理工学部卒。大学卒業後に入社した会社では4年間の欧州勤務を経験。平成13年4月から2年間、静岡県議会議員として活躍。その後、会社役員や留学支援団体の代表を務めるなど、様々な職種や業務の経験を持つ。 好きなことは釣り、スキー、日曜大工、旅行。 好きな食べ物はラーメン、餃子、カレー。