P02-03 〜アイルランド五輪チーム事前キャンプを受け入れて〜 オリンピックで紡いだ友好の絆  7月23日から8月8日にかけて開催された東京2020オリンピック。大会への参加を前に、袋井市で事前キャンプを行ったのがアイルランドのオリンピックチームでした。  新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、市民の皆さんとの交流はあまり行うことができませんでしたが、袋井市での滞在は選手の皆さんのコンディションを心身ともに整えることに役立ち、大会での好成績へとつながりました。  市では、事前キャンプの受け入れで深まった同国との絆を今後も継続・発展させていけるよう取り組みます。 問 スポーツ政策課スポーツ推進係 TEL44-3139 厳しい制限の中での事前キャンプ  新型コロナウイルス感染症拡大防止策により、選手たちの移動は宿泊先と練習会場のみに制限されていたため、市民の皆さんとの直接的な交流は行えませんでしたが、様々なかたちで袋井市を感じてもらいながら、大会本番に向けたトレーニングに臨んでいただきました。 袋井の「食」の魅力や日本文化を体験  選手たちの宿泊地は、日本建築の伝統美が光る「ヤマハリゾート葛城北の丸」。  食事の際には、市特産品のクラウンメロンも味わっていただいたほか、ホテルの食堂では寿司づくり体験なども行われました。 エコパで公開練習会を開催  約200人の市民がアイルランドの国旗やメッセージボードを掲げ、選手を応援。大会に向けた意気込みや市民に向けたメッセージなど、選手へのインタビューなども行われ、相互に理解を深めました。 日本酒と升の記念品で健闘を祈願  市内での調整を終えて、順次東京へと向かう選手やスタッフに、ホストタウン特製ラベルを貼った日本酒と升を記念品として進呈。受け取った皆さんは「乾杯」と日本語で声を掛け合い、士気を高めていました。 選手も市内での体験をSNSで発信  キャンプ中は選手も各自のSNSアカウントで滞在中の出来事を発信。近代五種女子個人のナタリア・コイル選手が「さようなら、キャンプを行った静岡県袋井市」としてツイッターで公開したキャンプ地から離れる際の温かい見送りの動画は、テレビでも取り上げられ、話題となりました。 市ホームページで記録動画を公開中  市では、アイルランド選手団の袋井入りから最後のスタッフが袋井を去るまで、市内滞在中の記録を市ホームページで公開しています。大会終了後も色あせることない同国チーム事前キャンプ受け入れの思い出を、ぜひご覧ください。 事前キャンプ実施概要 期間 令和3年7月5日〜8月3日 参加競技 11競技(陸上競技、バドミントン、乗馬、柔道、近代五種、ボート、セーリング、テコンドー、トライアスロン、競泳、飛込) 参加人数 129人(うち、選手60人) 宿泊施設 ヤマハリゾート葛城北の丸、THE HAMANAKO(浜松市(競泳、飛込チーム)) 練習会場 小笠山総合運動公園エコパ(スタジアム、サブアリーナ、トレーニングルーム、公園内)、風見の丘(プール)、つま恋乗馬倶楽部、静岡産業大学(柔道場)、古橋廣之進記念浜松市総合水泳場ToBiO 市内キャンプ参加者のメダル獲得状況 金メダル ボート(男子軽量級ダブルスカル) フィンタン・マッカーシー選手、ポール・オドノバン選手 銅メダル ボート(女子フォア) アフリック・キオー選手、イーマー・ラム選手、フィオナ・マータグ選手、エミリー・ヒガル選手 チーム・アイルランドからのお礼の手紙  アイルランド五輪委員会のピーター・シェラードCEOとキャンプマネージャーのナンシー氏からお礼の手紙をいただきました(※)。 親愛なる大場市長へ  オリンピックが大成功に終わったことを受けて、ナンシーと私は、あなたと袋井市の方々が私たちの結果を生み出す上で重要な役割を果たしてくれたことに感謝しています。  計画、日常の運営管理、フォローアップなど、すべての段階において、私たちのチームは、あなたとあなたのスタッフ、そして袋井市の人々をこれ以上ないほど高く評価しています。  これに加え、素晴らしいホテルと素晴らしいスポーツ施設のおかげで、今回の合宿はチーム・アイルランドにとって間違いなく、これまでで最も成功した大会前のトレーニングキャンプとなりました。  また、この場をお借りして、未曾有の困難な時期に、世界中の人々に大きな希望を与え、優れたオリンピックを開催された日本の皆さんにお祝いを申し上げます。多くの競技で卓越した活躍をされた日本のアスリートの皆様にもお祝いを申し上げます。  日本を離れる準備をしている今、私たちの心に残る思い出は、温かく迎え入れてくれた袋井の美しさです。  私たちは、友情と尊敬の遺産を築くために、これからも皆さんと連絡を取り合っていきたいと思いますし、いつの日か皆さんと袋井市の方々をアイルランドにお迎えできることを願っています。  ありがとうございました。  (※)手紙は大会終了日の8月8日に投かんされたものです