P19 もっと身近に 男女共同参画 問協働まちづくり課コミュニティ推進室 TEL44‐3107 多様な性のあり方を知ろう!A 〜人はみんな違って当たり前〜 性的少数者はあなたの近くにも  2019年に、(株)LGBT総合研究所が全国の20〜69歳・約42万人を対象に実施したインターネット調査によると、「性的指向及び性自認のいずれかにおいて少数者である」と答えた人は約10%(10人に1人)という割合でした。  しかし、LGBTという言葉の認知度が高まっている一方で、「自身の周囲にはLGBT・性的少数者はいない」と答えた人は約84%と大半を占めており、その存在を実感として得られていない状況が浮き彫りになっています。  この現状の一因として、LGBT・性的少数者のカミングアウト(公表)率が低く、顕在化しにくいことが考えられます。調査から当事者のカミングアウト状況を見てみると、約79%の人が誰にもカミングアウトをしていませんでした。また、カミングアウトに対する意向を見てみると、「生活や仕事に支障がなければしたい」と望む当事者は約26%である一方、「必要ない」と考える当事者は約40%いて、カミングアウトしたい人ができる環境を整えると同時に、カミングアウトしたくない人が公表せずに済む環境づくりも重要な視点であることが分かります。 性の多様性を ありのまま受け入れられる社会に  性的少数者の人たちは、男女の区分や異性愛を前提とした社会の中で、性の多様性に関する周囲の理解が不足しているため偏見の目で見られ、嫌がらせやいじめ・差別的な扱いを受けることがあります。  一人ひとりの人権が尊重され、誰もが自分らしく生きることができる社会を築くためには、性の多様性について知り・想像し・配慮することが必要です。  本来、人はみんなそれぞれ違って当たり前なのです。まずは、自分の身近に性的少数者の人たちがいると考えるところから、性の多様性について理解し、認識してみましょう。 ふじのくにLGBT電話相談(県事業) 専門相談員が無料で相談に応じます。(匿名、家族・友人からの相談も可能) 時 毎月第1火曜日、第3土曜日 午後6時〜10時 問 TEL0120‐279‐585 ふくろい 懐かしの風景 vol.8 問 生涯学習課文化財係 TEL23‐9264 「上石野公会堂のポン菓子」(愛野)  平成14年12月の天気の良い日のことです。稲刈りが終わった愛野地区に、ポン菓子(米などの穀物を専用の機械で膨らませた菓子)を製造・販売する職人が、ワゴン車に機械を載せてやってきました。  上石野では、公会堂の駐車場に着いたワゴン車が早速開店準備。穀物膨張機と呼ばれる機械に火を入れ暖気運転、そしてお客さんが来る前に試運転を行います。  職人が材料を機械に手早くセットし圧力を上げ、釜の中が十分加圧されたらバブルを軽くハンマーで叩くと「ポ〜ン」という破裂音と白い蒸気の煙とともに圧力が解放されてポン菓子の完成です。  大きな破裂音と米の焼ける匂いに誘われて、あちこちの家からポン菓子の材料である新米や砂糖、そして加工代の100円玉を持った親子が集まってきます。子どもたちは最初、大きな破裂音にびっくりしていましたが、完成した甘いポン菓子に大喜び。早速、口いっぱいに頬張っていました。  昔、凶作の年は米の収穫量が少なく、新米でポン菓子を作る余裕はありませんでした。農村地帯のポン菓子は、豊作の証なのです。