P08 子どもたちとインターネット 〜知ってますか?ネットのリスクと依存症〜  市では、子どもたちがネット利用のメリットを享受しつつも、その危険性を理解して適切な判断ができるよう、学校・家庭・地域と連携して様々な取組を行っていきます。 問 学校教育課指導係 TEL86-3222   生涯学習課生涯学習係 TEL86-3191 子どもたちにとって身近な存在となったインターネット  社会において情報の検索・収集やインターネット接続端末を使いこなす力が必要とされている中、市内の小・中学校では児童・生徒にタブレットを1人1台ずつ配布し、学習に必要な情報を収集したり自分の考えを発信したりするなど、インターネットを活用した学習に取り組んでいます。 市内小・中学生のネット依存の現状  令和3年10月、市内の小・中学生を対象に「静岡県ネット依存度判定システム」でネット依存度のセルフチェックを実施したところ、小・中学生ともに半数近くの児童にネット依存の傾向があると判定されました。 ネット依存のリスクがあると判定された児童・生徒の割合 ●小学4〜6年生 調査数2,315人 高リスク14.3% 中リスク32.1% ●中学1〜3年生 調査数1,419人 高リスク8.5% 中リスク41.1% 高リスク…早急な改善が必要。ネット依存傾向が非常に強い 中リスク…要注意。ネット利用方法をもう一度よく考え直す必要あり インターネットに潜む様々なリスク  インターネット上には多くの有用な情報が存在する一方、子どもたちの人格形成に悪影響を及ぼすものや犯罪に巻き込まれる恐れのある書き込みなど、有害な情報も数多く存在しています。  また、インターネットを介したいじめや迷惑行為など、マナーやルールに反した利用方法により、子どもたち自身が犯罪加害者となる事例も全国的に発生しています。  さらに、スマホなどのインターネット接続端末を長時間使い続けることで、心身にも支障が出ることが専門家から報告されています。 ネット社会でのリスク ・不適切なサイトの閲覧 ・不適切な情報の発信 ・誹謗中傷 ・児童ポルノの被害 ・著作権の侵害 ・ゲームなどへの高額課金 ・SNS利用に起因する犯罪など  子どもが被害者にも加害者にもなる可能性がある 依存によるリスク ・身体への影響(体力・視力・聴力の低下、頭痛、睡眠不足など) ・イライラして攻撃的になる ・時間を管理できなくなる ・意欲や関心の低下など  学力低下や人間関係のトラブルにつながる 上手に付き合っていくために  市では、子どもたちがインターネットと上手に付き合っていけるよう、次のとおり啓発活動を行っていきます。家庭や地域でもぜひ一緒に考えてみてください。 【学校で取り組むこと】 ・ネット依存度調査の継続実施 ・ネット依存をテーマとした講座の開催(中学1年生対象) ・ネットリテラシー(正しく使いこなす)教育の実施 【家庭や地域でお願いしたいこと】 ・親子でスマホやゲーム機の使用ルールを決める ・月に1回はネット利用をテーマに親子で会話をする ・家庭や学校以外で子どもと接する大人もネットに潜むリスクを理解して子どもに関わる ・地域の大人からもあいさつなどを通して子どもに声を掛け、子どもの実世界でのコミュニティを広げる ・子どもにオンラインではない実体験(自然体験・スポーツ・芸術・ボランティア活動など)の機会を提供する 賢く使うために「知ろう・考えよう」 NPO法人 浜松子どもとメディアリテラシー研究所 代表 長澤弘子さん  スマホやゲームなど、インターネットの利用をコントロールできるのは自分だけです。危険を知り、安全で安心な使い方について、大人も子どもも、みんなで考えてみましょう。 ※長澤さんにはメディアが心や身体に与える影響についての講話を市内の小・中学校で実施していただいています。