P02-03 市立図書館×学校図書館 伝えよう!読書の楽しさ 〜袋井市子ども読書活動推進センターの取り組み〜  令和5年4月、市では、袋井図書館内に「袋井市子ども読書活動推進センター」を開設しました。  同センターでは、幼稚園、認定こども園等の図書コーナーや小・中学校の図書館と市立図書館を結び、子どもたちが将来にわたって読書に親しむことができるよう、乳幼児期から中学生期までの読書活動を、発達段階に応じ、一貫して切れ目なく支援していきます。 問 袋井図書館 TEL42-5325 袋井市子ども読書活動推進センターとは  これまで各施設で行っていた読み聞かせを始めとした子どもたちへの働きかけや学校図書館等の環境整備を、令和5年度から、市立図書館職員で運営する「袋井市子ども読書活動推進センター」(以下、「センター」)が、統一して担っています。  司書の専門性や経験を生かして、子どもに出会わせたい図書を収集し、子どもが読書に楽しく向き合えるような働きかけや環境整備を行っていきます。 コラム 小学生になってもまだまだ読み聞かせを  1冊の本を開き、おはなしを読んで聞かせる「読み聞かせ」。字の読めない子どもでも、本に触れ、本の世界を楽しむことができます。  読み聞かせの中で、子どもたちは物語の主人公になりきり、本の中で様々な体験をします。また、耳でしっかりとおはなしを聞くことで、様々な言葉が自然と身に付きます。  子どもが小学生になると、読み書きの勉強が始まるため、もう自分で本を読めると思い、読み聞かせをやめてしまう方がいます。しかし、一文字一文字、文字を自分で読んでいては、おはなしの世界を楽しむことは難しいのです。「つ」のつく年齢(=九つ)くらいまでは、読み聞かせをして、おはなしの世界を十分に楽しませてあげてください。もちろん、「読んで」と言われたら何歳まででも読んであげてください。 センターではこんな活動をしています 幼…幼稚園、認定こども園等 小…小学校 中…中学校 本を知るきっかけづくり 1 子どもたちへの働きかけ 小 放送での朗読や図書の紹介  給食時の放送で物語や詩を朗読。朗読した本は図書館で展示・貸出をしています。 小 読み聞かせ  昼休みに読み聞かせを行っています。読んだ本は図書館で展示・貸出をしています。 中 ビブリオバトルの開催  参加者が順番におすすめの本を紹介していき、どの本を1番読みたいと思ったかを参加者全員で投票して決めるゲーム「ビブリオバトル」を開催。友だちが紹介した本に興味を持つことで、本を読むきっかけになっています。 本を読みたくなる図書館づくり 2 学校図書館等の環境整備 幼小中 本の展示  新しい本や話題になっている本の展示・貸出をしています。 幼小中 受け入れ図書の選定  司書の専門的な知識や経験により、子どもたちのためになる図書を収集しています。 幼小中 本や本棚をきれいに  やぶれている本の修理や本棚の整理整頓を行っています。 小中 本の紹介チラシを配布  新しい本やおすすめの本を紹介するチラシを作り、児童・生徒に1台ずつ整備されているタブレットへ配信しています。 センター職員からのメッセージ 袋井図書館 久野麻純 さん  学校での様々な活動の中で強く感じることは、「子どもたちはお話を楽しむ力がある」ということです。昼の放送や読み聞かせで読んだ本を借りに来てくれたり、感想を言ってくれる子もいます。先日は、昨年読んだ本を「また読んでほしい」とリクエストされました。  本当に良い本は何回読んでも飽きないものであると、改めて感じますね。 夏休みに図書館を利用してみませんか? 子どもの本の相談のための専任の職員を配置  図書館では、本に関する相談をいつでも受け付けていますが、もっと気軽に子どもの本について相談できるよう、袋井図書館児童コーナーに専任の職員を配置しています。目印はオレンジ色のエプロンです。お気軽にお声掛けください。 おはなし会・出張おはなし会  館内で絵本の読み聞かせをする「おはなし会」や図書館以外の場所でいつもと違う雰囲気の中で読み聞かせを行う「出張おはなし会」を定期的に開催しています。日程はホームページからご確認ください。 「ふくぶっくつうちょう」  本を借りた日、書名、著者名、本の価格を記録できる通帳で、利用者カードをお持ちの方なら誰でも作成できます。18歳までは無料です(19歳以上は1冊100円)。 市立図書館 各館案内 ★袋井図書館 ★浅羽図書館 開館時間 午前9時30分〜午後5時30分(袋井図書館は水・木曜日、浅羽図書館は金曜日のみ午後7時まで開館) 休館日 月曜日ほか(※) ★月見の里学遊館図書館分室 開館時間 午前9時〜午後5時30分(水曜日は午後7時まで開館) 休館日 木曜日ほか(※) ※その他の休館日は、ホームページをご確認ください。