P04-05 登下校中の犯罪・交通事故・災害から地域の子どもたちを守る    市では、登下校中の子どもたちを犯罪や交通事故、災害から守るための体制を整えるとともに、子ども自身の意識を高め、適切に判断し行動する力を育んでいます。 本特集では、そのために行っている様々な取組のほか、地域の皆さんにも協力していただきたいことなどを紹介します。 問 学校教育課指導係 TEL86-3222 協働まちづくり課コミュニティ推進室 TEL44-3107 協働まちづくり課交通政策係 TEL44-3125 登下校中の子どもたちを取り巻く様々な課題  友だちと学校での出来事や最近の面白かったことを話しながら通学路を歩く、楽しい登下校の時間。  そんな登下校の時間ですが、不審者に遭遇したり、交通事故に巻き込まれたりする危険性もあります。  市教育委員会に報告があった、過去5年間の不審者情報件数は、1年あたり20〜30件前後で推移していますが、今年度は6月30日時点で既に14件もの不審者情報が寄せられています。  また、市内の小・中学生が登下校中に遭った交通事故は、過去5年間を見ると1年あたり10件前後発生しており、その多くは自転車に乗った中学生と車との事故で占められています。 自転車通学は長距離に及ぶことが多く、徒歩に比べてスピードが出ることから、事故に遭うリスクも高まります。  さらに、登下校中に地震が発生することを想定した、子どもたちの命を守る仕組みづくりや避難場所確保なども重要な課題となっています。 地域・市・学校では、登下校中の子どもたちの安全を守るためこのような取組を行っています ■犯罪防止 地域での自主防犯活動  市内の各地区では、通学路や危険箇所のパトロール、青色回転灯を取り付けた車でのパトロールなど自主防犯活動を行っています。  7月8日には、「青色回転灯防犯パトロール推進大会」を開催し、市内一斉パトロールを行うなど、地域ぐるみの防犯活動を推進しています。 袋井市子どもを守る学校・家庭・地域連絡協議会  小・中学校の代表のほか、小学校のスクールガードボランティア・自治会連合会・警察署・郵便局・市内県立学校の代表者が参加。地域の危険箇所などを確認し、安全・安心な通学路づくりにつなげています。 こども110番の家  登下校中や放課後、子どもたちが不審者と遭遇した場合などに、子どもたちを保護し、警察・学校・保護者などへ通報します。目印は黄色い看板(右の写真)です。 ◆こども110番の家に登録いただける民家(個人)・事業所等を募集中です。お申し込みは、最寄りの小学校までお電話ください。 ■交通安全 交通安全リーダーと語る会  各小学校において通学班リーダーと各自治会の代表者・保護者・交通安全協会指導員・警察署員などが通学路の危険箇所や通学班リーダーのとるべき行動などについて話し合います。 交通指導隊による交通安全啓発活動  市交通指導隊は、児童・生徒の通学時間帯に通学路の交差点や横断歩道で街頭指導を行っています。  また、各小学校や幼稚園等の交通安全教室に参加し、安全な歩行の方法や自転車の乗り方について指導や助言を行っています。  県下一斉開催の「自転車マナー向上キャンペーン」では、中学生や高校生と一緒に登校時に街頭指導と安全運転の啓発を行っています。 ■災害対策 子どもたちへの防災教育  小・中学校では、地震や大雨、台風などの災害に備えるために市が作成した「防災ハンドブック」を活用して学習に取り組んでいます。 保護者と一緒に学べる内容になっており、各家庭でも避難の仕方等を確認し、防災意識を高めることができます。特に、中学生向けでは、生徒自身が地域防災の担い手となることを願い、共助の方法を考える内容を含んでいます。 「スクールガードボランティア」になって一緒に子どもたちの安全を守りませんか?  スクールガードボランティアとは、子どもたちとふれあいながら、登下校の安全を守ることを目的に活動している組織です。  現在、市内で約540人の方が登録していますが、令和元年の644人を境に登録者数が減少しています。  都合が合う日のみの活動も可能で、自宅の前に立ったり集団登校に付き添ったりするなど、自分にあったやり方で活動できますので、ご登録いただける方は、最寄りの小学校までご連絡ください。  ボランティア以外の皆さんも、通勤や散歩、庭の手入れなどをしながら子どもたちの登下校を見守る「ながら見守り」にご協力をお願いします。 浅羽南小学校 スクールガードボランティア 岡本 幹男 代表  毎朝、見守り活動をしながら子どもたちに「今日の給食は何かな」「今日もたくさん勉強しようね」などと声をかけると、明るい声で返事をしてくれます。子どもは地域の宝であると感じますね。  気がかりなのは、登校時に前を見ずに歩く児童を見かけること、ドライバーの「ながら運転」を見かけることです。安全のために、子どもも大人もお互いに気を付けてほしいと思います。  今後も、子どもたちが被害者となる事件や事故を防ぐため、活動を続けていきます。