P19 2030年度までに可燃ごみ 30%削減 5330(ごみさんまる)運動 第十九回 スプレー缶等は使い切って捨てよう  皆さんは、中身が少し残ってしまっている虫よけスプレーやカセットボンベ、ライターなどの捨て方を知っていますか?「このくらいなら良いか…」とそのまま捨ててしまいたくなるかもしれませんが、これらの物には可燃性のガスが使われているため、ごみの中に混入すると収集時に破裂し、火災の原因になります。市内でも、スプレー缶が原因でごみ処理場やごみ収集車から出火する事故が発生しています。  このようなことを防ぐため、スプレー缶等を捨てる際は、ガスをきちんと抜いたうえで資源ごみ・埋立ごみの日に出しましょう。 ガス抜き・穴あけを行う際の注意点 ・必ず、屋外の風通しの良い火気のない場所で行う。 ・量が多い場合は、数回(数日)に分けて作業する。 ・気分が悪くなったら直ちに作業を終了し、その場から立ち退く。 スプレー缶等のガスの抜き方  スプレー缶 中身を空にし、商品記載の説明に従い付属のガス抜きキャップでガスを抜く。缶を振って「シャカシャカ」という液体音がしないか確認し、専用の穴あけ機で穴をあける。  カセットボンベ 逆さまにして、先端のノズルを石やコンクリートに押し付ける。缶を振って「シャカシャカ」という液体音がしないか確認し、専用の穴あけ機で穴をあける。  ライター 操作レバーを押し下げ、輪ゴムや粘着テープでレバーを固定する。火の気がない風通しの良い屋外に半日〜1日置き、着火操作をして火がつかなければ完了。 聖隷袋井市民病院 ちょっと気になる!? 病気のはなしC 問 袋井市立聖隷袋井市民病院  TEL41-2777 認知症との共生  聖隷袋井市民病院 名誉院長 脳神経外科  宮本 恒彦  脳神経外科では、毎週火曜日の午後に予約制の認知症外来を開いています。診療する中で、認知症に対しての理解がまだ進んでいないと感じることが度々あります。  認知症の全てが「アルツハイマー型認知症」であると思っている方も多いのですが、実際には「血管性認知症」や「前頭側頭型認知症」など、様々なタイプがあります。一般的に認知症の薬といわれているもののほとんどはアルツハイマー型に対するもので、他のタイプには効果的な薬があまりないのが実情です。  また、画像で認知症が診断できると思っている方もいますが、画像で分かるのは脳の萎縮や疾患の有無で、実際に認知症かどうかは症状で診断します。記憶障害や意欲低下などで日常生活に支障が出ている場合は認知症です。  認知症の方と上手く付き合っていくためには、周囲の理解と支援が大切です。認知機能そのものを良くすることは難しいですが、環境を整えたり生活そのものの支援をしたりすることでトラブルを減らし、お互いにストレスが少ない状態にすることは可能です。医療だけで解決するのではなく、むしろ周囲にいる方々の協力が重要になってくるでしょう。介護サービスの活用も現実的です。  高齢化が進む社会の中では、認知機能が低下した人の割合はさらに増える見込みで、共生を図ることが大切になります。まずは認知症を正しく理解することから始めましょう。