P18 輝くふくろいの人 浅羽海岸ににぎわいと笑顔を生み出すコーディネーター 地域おこし協力隊 本間正人さん 「開放感あふれる広い空、雄大な海、そして温かい市民。袋井の生活は毎日新しい出会いや発見にあふれています」  同笠の海を眺めながらそう語るのは、本間正人さん・49歳。神奈川県横浜市から移住し、今年1月から、本市の地域おこし協力隊に着任。「海のにぎわい創出コーディネーター」として、海岸地域の魅力発信や、地域資源を生かした企画などに取り組んでいます。 やりがいを感じた子ども食堂の企画  東京都内の社会福祉施設に勤務していた本間さんは、人と人とのつながりの希薄化を感じる中で、食に課題を持つ子どもがいることを知り、地域や多世代が交流できる子ども食堂を開設します。  子ども食堂では旬の野菜を食べてもらいたいと考え、施設内の空き地に菜園を作り、地域のボランティアスタッフと一緒になって管理を行うことにしました。 「地域の方たちは、野菜の成長だけでなく子どもの成長も見守ってくれました。この菜園からコミュニティがつながっていくことに、とてもやりがいを感じましたし、おいしそうに野菜を食べる子どもたちの姿を見れたのがうれしかったですね」 地域おこし協力隊の道へ心機一転  転機が訪れたのは昨年夏のこと。人生の新たなステップを探っていたある日、たまたま見ていたサイトで、地域おこし協力隊の存在を知りました。地元の方と協力しながら地域の課題解決に向けて活動ができる仕事に興味を持ち始めます。  多くの自治体の中から、「海」をキーワードとした本市の募集に惹かれた本間さん。「地域のコミュニティとのつなぎ役の経験や、趣味のサーフィンや釣りなどを生かすことができるかもしれない」と考え、本市の地域おこし協力隊への応募を決意しました。 袋井市の魅力を実感  本間さんは、地域おこし協力隊への応募にあたり、初めて本市を訪問した時の「空の高さ」と「開放感」が今でも心に焼きついているそうです。 「もともと空が好きで、訪れた先でよく空を見ていますが、高くて広い袋井の空はとても印象に残っています。平地で遠くまで見渡せる開放感も心地良く感じました」  また、釣りに訪れた際には、地域の方の温かさにも感激します。 「釣った魚の処理の仕方などを地域の方が優しく教えてくれたんです。このような温かい方たちと一緒に、この地域を盛り上げたいと強く感じました」  その熱い思いを胸に、本間さんは本市の地域おこし協力隊に着任することとなりました。 みんなが楽しめる海に 「浅羽海岸は、白砂青松の美しい海岸線と立派な防潮堤を合わせ持ったとても魅力的なエリアです。現在整備が進められている施設なども生かしながら、ここを子どもから大人まで、どの世代でも楽しむことができて笑顔あふれる場所にしたいですね。そのために地域の方々と積極的に交流していきたいです」  本間さんの挑戦は動き出したばかり。これからどのようなアイデアが生み出されるか楽しみが尽きません。