P25 輝くふくろいの人 手作りの無添加ベビーフードで育児をサポートしたい! 離乳食・幼児食アドバイザー 永田彩華さん 「離乳食の開始は、子どもにとって成長の第一歩となる大切なタイミングですが、ママやパパにとっては、様々な負担がかかる時期です。そんなときにママやパパの負担を少しでも減らしたいという思いで活動しています」  自慢の手作りベビーフードを食べる我が子を優しいまなざしで見つめながらそう話すのは、永田彩華さん・27歳。3児の母であり、自身の育児の経験を生かし、ベビーフードをはじめとした乳幼児食の開発・販売や、離乳食・幼児食アドバイザーとして、講座を開くなど活躍しています。 開発のきっかけは自身の育児経験  実家が飲食店を経営している永田さんにとって、幼少期から食は身近なものでした。調理師の資格を持つ祖母からはお菓子の作り方を習い、徐々に料理が好きになっていったといいます。   そんな永田さんは結婚し、市内で弁当や惣菜の製造・販売を営む「永田屋」で店舗の業務に携わるようになりました。  長男を出産した折には、離乳食を手作りするなど、食にこだわりをもって育てました。  その後、次男を出産した永田さんでしたが、長男と同様に手作りの離乳食を食べさせたいと思いながらも、2人の子どもの育児は多忙でなかなか作れなかったといいます。 「手軽に使える市販のベビーフードには助けられました。でも、離乳食期は味覚が育つ大切な時期です。添加物が入っていないベビーフードで、食材本来の味や食感を知ってほしいという思いが強くなっていきました。 きっとそういう思いがありながらも、『忙しくてそこまで気を遣うこができない』というママやパパは、他にもたくさんいると思います。そこで、私が理想のベビーフードを作り皆さんの力になろうと心に決めました」  そして、永田さんは完全無添加のベビーフードの開発を始めました。 こだわりのベビーフード 完成の道  永田さんはベビーフードの開発にあたり、赤ちゃんが食べるものならではの課題に直面したといいます。 「赤ちゃんが口にするため、安全面の配慮が特に大変で、菌の繁殖を防ぐ方法などを一から勉強しました」  また、使用する食材へのこだわりも欠かせません。 「新鮮な野菜や魚は素材の味がしっかりしているので、無添加でもおいしく味わえます。より新鮮で品質の高い食材を仕入れることができるよう、地元を中心に、食材への思いを大切にした生産者を探しましたね」  そして、開発開始から2年。こだわりのベビーフードが完成しました。 「現在は店頭のみでの販売ですが、多くの方に反響をいただいています。今後はオンラインでの販売も展開し、袋井から全国のママやパパの手助けをしていきたいですね」 育児を様々な面からサポートしたい  永田さんはベビーフードの開発と並行し、乳幼児食への知識を深めようと、「離乳食・幼児食アドバイザー」の資格を取得。その資格を生かして「離乳食・幼児食講座」を実施しています。 「講座では、乳幼児食に関するお悩みの解決法などを、私の経験も踏まえてお話しています。また、参加者1人ひとりと対話する時間も大切にしています。  子育ては大変ですが、無理をせずに育児ができるよう様々な面からサポートしていきたいですね」 『子育てを頑張りすぎてしまう人たちの力になりたい』という永田さんの熱い思い。きっと全国のママやパパの手助けとなることでしょう。