P20 もっと身近に 共生社会 問 協働まちづくり課 コミュニティ推進室 TEL44-3107 男女の違いを生かした、「ジェンダードイノベーション」 ■「ジェンダードイノベーション」って何?  ジェンダードイノベーション(Gendered Innovations)とは、男女の違いや社会的・文化的性差に基づいた研究の結果を新しい製品やサービスなどに生かすことです。これによって、より多くの人の役に立つものが生まれています。 その成果は、医療・化学・政策・まちづくり・教育・産業など多岐にわたります。今回は、その一部を紹介します。 ■医療の分野では・・・  かつて、医療機器は男性の体に基づいて作られており、女性の病気が見逃されることもありました。しかしながら、最近では、女性の体に合わせて設計した機器が開発され、病気の早期発見に役立っています。  また、薬による効果や副作用は性別によって異なり、その原因は単なる体格差ではないという研究結果があります。そのため、性別にあわせて、量や成分を調整した薬も開発されました。 ■生活の中では・・・  性別に着目して生まれた、便利な商品が増えています。例えば、男女の体格の差を考慮し、女性でも使いやすい軽量型の工具や農機具が開発されました。女性だけではなく誰もが使いやすい商品として、人気を集めています。  ■「平等」と「公平」  性別にかかわらず全く同じ機会を保障する「平等」も大切ですが、ジェンダードイノベーションのように、性別の特性を考慮し、それぞれの状況に合わせて公正に扱う「公平」の視点も大切です。皆さんも日常的に、ジェンダードイノベーションについて意識してみませんか? ふくろい 懐かしの風景 vol.31 問 生涯学習課 文化財係 TEL23‐9264 天竜浜名湖鉄道「一宮川橋梁」(川会)  天竜浜名湖鉄道は、掛川駅と新所原駅(湖西市)を結ぶ全長67・7キロメートルの、のどかな単線です。旧国鉄時代には「二俣線」と呼ばれ、大型の蒸気機関車も走っていました。  この鉄道は市内三川地区を通りますが、区間が短く、駅や長大な鉄橋もないため、当初市民には、なじみがあまりなかったのかもしれません。 しかし、平成23年1月26日に駅舎やプラットホーム、橋梁、隧道など36の施設が歴史的に貴重であるとし「国登録有形文化財」に登録されたことをきっかけに、人々の関心は高まりました。  そのなかの1つが、川会にある「一宮川橋梁」です。この橋梁は戦前の昭和15年に建設され、全長は40メートルと比較的短く、鉄橋とコンクリート橋を組み合わせた構造となっています。  ここは一宮川を渡って森町方面に車両が通過する場所で、山影からゆるやかなカーブを描いて現れる電車が撮影できることから、鉄道ファン注目の撮影スポットとなっています。