P04-05 袋井の四季を彩る民俗行事  春夏秋冬の季節が巡る日本では、季節ごとの年中行事や民俗芸能が行われています。市内でも、四季を通じて様々な行事が行われています。今回は、市内に伝わる民俗行事に込められた願いや祈りを季節ごとに紹介します。 問 文化観光交流課文化財係 TEL23-9264 春 法多山の田遊び(国指定重要無形民俗文化財)  田遊びは、稲作の過程をまねた演技を通じて、年の始めに豊作を祝うことで、豊作の実現を祈る芸能です。法多山の田遊びは、毎年1月7日に行われています。 「田打ち・牛ほめ」の演目では農夫の兄弟が登場し昼飯を自慢したり、牛をほめたりします。「そうとめ」の演目では、苗運びのかっこう役と、植え手のそうとめ役が、田植えの様子を華やかに演じます。 冨士浅間宮田遊び祭(市指定無形民俗文化財)  毎年1月3日に行われ、拝殿の床を田に、くわに見立てた柳を強く叩きつけて「田起こし」をした後、柳の葉を苗に見立てて、板の間に挟み立てて「田植え」を行います。 夏 山梨祇園祭  毎年7月上旬に山名神社(上山梨)で行われる夏越のためのはらい行事で、御旅所へ渡御する神輿を猿田彦が先導し、沿道の参詣者を南天の棒で叩いて、厄を払います。 木原大念仏(市指定無形民俗文化財)  戦国時代に木原地区で亡くなった武田家臣・笹田源吾の霊を鎮めるために始まったと伝えられ、新盆を迎えた家の庭で、故人に合せた和讃を唱え、太鼓を打ちます。飛ぶような所作で太鼓を打ち鳴らす様子から「飛び念仏」とも呼ばれています。 源朝長公御祭礼(市指定無形民俗文化財)  御沙汰神社(友永)や積雲院(友永)で行われ、源頼朝の兄・朝長の供養祭として始まったと伝わります。緋毛氈を巻き付けた傘と2本の幟の周りに並んだ青年衆が謡い、その周りを、笹竹を持った子どもたちが和讃を唱えながら時計回りに廻ります。 かさんぼこ  上山梨地区の子どもたちによって行われ、初盆の家で傘鉾(赤い水引幕を回し、「南無阿弥陀仏」と記された行燈をつけた和傘)を中心に一列に並び、念仏和讃を唱える盆行事です。 秋 稚児流鏑馬  10月中旬に梅山八幡神社で行われています。かつて芝(浅羽)と八幡(浅岡)の八幡社でも行われ、秋の収穫に感謝して田の神を迎えてまつり、災害などの厄を払う的射ちを行っていました。太平洋戦争のため一時休止しましたが、平成4年(1992年)に有志によって復興しました。  また、梅山八幡神社をはじめ、市内各地の秋祭りでは、森町型屋台・掛塚型屋台・横須賀型祢里といった様々な引き物が引き廻されます。 冬 岡山の山の神祭り(市指定無形民俗文化財)  毎年12月8日の早朝に浅名の岡山地区で行われ、同地区の小学生が、山に入って山の神に神饌を供えて参拝し、地区の全戸を訪問して、笹竹を振りながら各家の厄払いを行います。 民俗行事を応援しよう! 参加して、応援!  法多地区(豊沢)の住民で行われてきた法多山の田遊びは、少子高齢化によって担い手の確保が課題となっていました。そこで今年から、地区外から出演者を募り、袋井南中学校区の中高生3人に参加してもらいました。 見て、応援!  木原大念仏保存会では、次世代へつなぐ仲間を募るため、その魅力を広く伝えるPR動画を作成しました。見る者を魅了する躍動感あふれる踊り子たちの姿をぜひYouTubeでご覧ください。 民俗行事を体感しよう  民俗行事は、先人たちの祈りや知恵、時の流れが詰まったタイムカプセルです。市内各地で、伝統を継承する取組が行われています。大切に伝えられてきた市内の民俗行事を、ぜひ応援しましょう。 文化観光交流課文化財係 学芸員 知ってみよう! 袋井市文化協会主催 袋井市伝統芸能祭 市内民俗芸能が一同に披露されます。ぜひ、会場で体感してください。 時 5月30日(土)午前10時〜午後4時 所 月見の里学遊館・うさぎホール 詳しくは本紙8ページをご覧ください。