P22 原田市長の散歩道 「がれき処理」  12月になって、今年の一年を振り返ってみると、3月11日の東日本大震災、9月21日の台風15号など、自然災害の脅威を目の当たりにした一年であったと思う。  日本の災害史上最大ともいえる東日本大震災では、2万人近い犠牲者が出て、今なお津波被害の復旧と原発事故の対応に追われている。  福島第一原発事故により、今までの安全神話が崩れ、国民は、原発に対する深い疑問と放射能被害への恐怖を感じるようになった。  浜岡原発は、東海地震の想定震源域内に立地していることを理由に、政府から停止要請があり、止まったままになっているが、今後、市民が十分納得できる安全性が確立されない限り再稼働の必然性はないと思う。  被災地で今、最も困っていることの1つが津波によって生じた、がれき類の処理である。  この状況を見て、静岡県では、各市町の焼却炉の受入余裕量のうち、1%を使って、がれき類の処理をすることを提案したので、私は賛成した。これについて、市内外の方から賛否両論の意見が届いた。  私の意思は、放射能の危険がないようにチェックされていること、焼却炉を共同運営している森町や市民の皆さんの理解を得ることを前提にしている。  袋井市民は、被災地に多額の義援金や多くの救援物資をおくり、多勢のボランティアや市職員も現地へ出向くなど、どの市よりも早く、精一杯の支援をしてきたと誇らしく思っている。さらに、今後も支援を続けるように、官民一緒になって「オール袋井」の体制を整えている。  今回のがれき処理の受け入れは、袋井市が同じような立場になった時を想定すると、困った時は、お互いさまであるから賛成だという意見がある一方で、放射能のチェックの甘さや風評被害の恐れから反対という意見もあった。  私は「支援する」ということは、相手が本当に困っていることに手を差し伸べることであると思う。  そうした意味で、この受け入れは、今まで行ってきた支援に勝るとも劣らない支援であると思っているので、市民の皆さんに是非、ご理解をいただきたいと思っている。 季節の健康レシピ 『毎月19日は、 食育の日』 熱々のうちに召し上がれ ホウレンソウと白身魚のキッシュ風グラタン ●材料(6人分) ホウレンソウ  1束 白身魚 2切 プロセスチーズ  40g A 卵 4個 生クリーム  1カップ ニンニク(すりおろし) 少々 塩 小さじ1/2 ●作り方 @ホウレンソウは、ゆでて、2〜3cmに切る。  白身魚は一口大のそぎ切りにし、塩少々を振って余計な水分はふいておく。プロセスチーズは1cm角に切る。 AAを丁寧に混ぜ合わせる。 B耐熱容器に@を均等に入れ、Aを流し入れたら、200℃にあたためたオーブンで、30〜40分焼く。 ●栄養価(1人分) エネルギー229kcal/たんぱく質12.4g/脂質18.5g/カルシウム99mg/ 鉄1.6mg/ビタミンC16mg/食物繊維1.3g/塩分1.0g ●薬膳まめ知識 チーズや生クリームは、肺をうるおして、空気の乾燥からくる呼吸器系のトラブルを防ぎます。 表紙のことば  学校給食を通して姉妹都市交流をしようと、袋井地域の小中学校では10月17・18・24日に、浅羽地域では10月26日に、姉妹都市塩尻市の給食献立「キムタクごはん」が登場しました。  「キムタクごはん」は、キムチとたくあんを刻み、いためた後ごはんに混ぜたもので、浅羽東小学校には、市長と教育長が訪れ、児童と一緒に「キムタクごはん」を試食。児童たちは、「おいしい」「少し辛い」などと話しながらほおばっていました。 袋井市の花「コスモス」が一面に咲きました  農地・水・環境保全向上対策事業に取り組む「グリーンネット笠原」の皆さんによる4万uのコスモス畑。多くの方が写真撮影や散策に訪れました。 ■市民の動き(平成23年11月1日現在)  人口/87,111人(前月比+31人) 世帯数/31,085世帯(前月比+16)