P02-03 市民と行政のパートナーシップによる地震対策G 一時避難施設の指定、「津波避難計画」の策定 津波被害軽減対策の取り組み 東海・東南海・南海三連動型地震により大規模な津波が発生した場合、 海岸沿いに低平地が広がる袋井市では、甚大な被害が予想されます。 今回は、現在進めている「津波被害軽減対策」の取り組みを紹介します。 問 防災課防災係 TEL44-3108 市民協働課協働推進室 TEL44-3158 1津波避難場所の指定  市では、大津波警報が発表された際、市民の皆さんが緊急的に避難できる場所として、「一時避難施設」の指定をする「津波避難ビル指定推進事業」を実施しています。  1月末までに、共同住宅8施設の所有者6人をはじめ、和興フィルタテクノロジー(株)、日本ペットフード(株)、コニカミノルタケミカル(株)に、この事業への賛同をいただき「津波発生時における一時避難施設としての使用に関する協定書」の調印を行いました。  この協定により、津波発生時には、共同住宅8施設と3つの企業の施設を、一時避難施設として利用させていただくこととなります(収容可能人員1,082人)。 一時避難施設一覧(平成24年2月1日現在) (1)共同住宅           ※収容可能人員は、1u当たり1人で算出 施設名 所在地 避難場所 面積 収容可能人員 @アヴァンセ浅岡T 浅岡780-1 施設の 階段や通路 67u 67人 Aグレースバレー 長溝471-1 19u 19人 Bサティナイン 浅岡153 19u 19人 CSunny Mansion U 浅羽1247-1 57u 57人 DSunny Mansion T 浅羽1247-2 45u 45人 ENew Sunny Mansion 浅羽1242-2 24u 24人 FMellow Style 湊72 20u 20人 Gユートピア マツバラ 松原1553-1 55u 55人 (2)企業の施設 事業所名 所在地 避難場所 面積 収容可能人員 @和興フィルタテクノロジー(株) 浅羽一色51-1 社宅の屋上 290u 290人 A日本ペットフード(株) 梅山2020 3階会議室、 資材置き場 490u 400人 Bコニカミノルタケミカル(株) 大野6909-9 避難タワー、 工場の屋上 086u 086人 (3)今後、指定予定の企業など(50音順) 事業所名 1アスティ(株) 2遠州中央農業協同組合浅羽支店 3グループホーム松葉の家 4静岡県温室農業協同組合 5(株)ショーワ 6東海精機(株) 7どんどこあさば 8ミナト医科学(株) 9(株)ワコーフィルタ ソフト面の整備(計画の策定など) ▽「津波避難計画」の策定…津波被害軽減対策検討会での協議結果などを基に、津波避難対象地域・避難場所や避難経路の指定・避難勧告や指示の発令基準と伝達方法などを定める「袋井市津波避難計画」を策定します。 ▽「津波被害軽減対策アクションプラン」の策定…津波被害を最小限にとどめ、安全・安心な暮らしを守るため、現在の津波防災上の課題を整理し、ハード・ソフトの両面で津波対策事業をまとめます。 ▽津波シミュレーションの作成…県の第3次被害想定や海底地形データなどをもとに、津波の発生や被害状況のシミュレーションを作成し、学習会を開催します。 ◇いずれも平成23年度末までに策定・作成予定 ハード面の整備(施設の整備など) ▽海抜・避難方法・避難場所の表示板設置…海抜5m以下の区域内にある公共施設や一時避難施設などへ表示板を設置します(平成23〜24年度で設置)。 ▽海岸監視カメラの整備…津波情報の迅速な収集などを目的として、浅羽海岸に海岸監視カメラを設置します(平成23年度に整備)。 ▽一時避難場所などの整備…太田川の浚渫土を利用した「平成の命山」や津波避難タワーの整備を実施します(平成24年度から整備予定)。 ▽避難経路となる橋梁の耐震化…避難路として活用が想定される道路の抽出と併せて、避難路に設置されている橋梁の耐震化調査と耐震化工事を実施します(平成24年度から実施予定)。 確認しよう!〜津波発生時の避難の流れ〜 地震発生 大津波警報など発表 テレビやラジオでお知らせします。市では、同報無線や市メール配信サービス「メローねっと」などでお知らせします。 高台や一時避難 施設へ避難 一時避難施設で待機 津波は繰り返し襲ってきます。高台や一時避難施設に着いたら、大津波警報などが解除されるまで待機してください。 警報などの解除 市指定避難所や避難場所へ避難 市指定避難所で安否確認 津波の被害状況を見ながら、安全な市指定避難所に避難し、安否確認を行ってください。 津波から避難する時の3つのポイント @地震の揺れの程度で自己判断しない  地震の揺れが小さくても、津波が発生することがあります。海岸や河川敷などでは、小さい揺れでもまずは避難しましょう。 A「遠く」よりも「高いところ」へ避難  津波による浸水が始まってしまった場合は、一刻を争います。「遠く」よりも「高いところ」に避難してください。一時避難施設や高台などへ逃げるようにしましょう。 B避難に自動車は使わない  地震による建築物などの倒壊や避難する自動車の集中による渋滞により、逃げ遅れる可能性があるため、できるだけ徒歩や自転車で避難するようにしましょう。 3日ごろの準備で 災害に備えましょう ■災害情報の入手に努めましょう  市では、地震災害情報などの緊急情報を同報無線や市メール配信サービス「メローねっと」でお知らせしています。また、非常持ち出し品として携帯ラジオを用意しておくなど、災害情報が入手できる準備を心掛けましょう。 ■家族で避難場所や 安否確認方法を決めておきましょう  地震などの災害の発生により、被災地への通話が増加し、つながりにくい状況となった場合には、NTTの「災害用伝言ダイヤル」サービスが開始されます。  安否確認に活用しましょう。 NTT「災害用伝言ダイヤル」 @「171」にダイヤルすると、ガイダンスが流れます。 A伝言の録音は「1」、伝言の再生は「2」をダイヤルします。 B被災地の方は自宅の電話番号を、被災地以外の方は連絡を取りたい方の電話番号を市外局番からダイヤルします。 Cガイダンスに従って、伝言の吹き込み(30秒以内)または、再生を行います。