P26-27 行ってみよう新東名 今月14日に開通する新東名高速道路。 人や物、新たな地域交流など、多くのつながりを生み出す効果にも期待が高まります。  日本の大動脈として産業・文化・経済の発展に大きく貢献してきた東名高速道路(現東名)。  日本経済の急激な発展に伴う交通渋滞解消や、建設後約40年の経過、東海・東南海・南海地震などの防災対策面からも、新東名高速道路(新東名)の建設が急ピッチで進められてきました。  いよいよ4月14日、新東名が開通します。 ●新東名の主な特徴と、   現東名との違い  今回の開通区間は、御殿場ジャンクション(JCT)〜三ケ日JCT間の約162qで、一度に開通する区間としては高速道路史上最長です。  また、御殿場JCT〜三ケ日JCT間は、現東名を走行するより、距離が10q短縮になることからも、通行時間の短縮が図られることになります。  そして新東名は、現東名と比べてカーブも坂道もゆるやかなことが構造上の大きな特徴です。坂道の最大勾配は2%程度となっているため、上り坂でアクセルを踏み込まなくても快適な運転ができ、エコドライブにつながります。  現東名を利用している交通が新東名に転換・分散することにより、渋滞解消も見込まれます。 ●遠州森町パーキングエリア(PA)   の特徴と「ぷらっとパーク」  遠州森町PAは「東海道の賑わい市」をコンセプトに、東海道の宿場町をイメージした別世界を演出しています。  地域の特産品や名物を取りそろえ、観光旅行のお土産選びに最適な、家族で楽しめるエリアです。  また「ぷらっとパーク」とは、一般道からもPAを利用することができる専用駐車場のことで、遠州森町PAには約30台の駐車スペースがあり、高速道路を利用しない方でも商業施設の利用ができます。  詳しい情報は、中日本高速道路株式会社のホームページで紹介しています。 新東名高速道路の試走に参加  開通を目前に控えた3月8日、新東名高速道路の試走に参加しました。  走行区間は森掛川インターチェンジ(IC)〜浜松浜北IC間。森掛川ICから新東名に入ると、合流しやすいようにICの前後は3車線になっています。また、防護壁は一部をのぞいて頑丈な透明のガラス板を使用していて、単調になりがちなドライブをより楽しくする工夫がありました。  走行中はシートに路面からの震動が伝わらず、快適な道路を体感できました。  ちなみに遠州森町PAの女性用トイレは、お化粧直しができるパウダールームが完備され、お勧めです。 ●遠州森町PA上り線に出店  「仙の坊」と土産物店「遠州ふるさと屋」 「全国に遠州の食文化を発信したい」  袋井市山科にある「仙の坊」は、とろろ汁とそばのお店です。  新東名開通と同時に、遠州森町PA上り線へも「仙の坊」と土産物店「遠州ふるさと屋」を出店します。「仙の坊」統括部長鈴木美彦さん、遠州森町PA店の店長、鵜飼孝さんにお話を聞きました。  遠州森町PA上り線に開店する「仙の坊」では、毎朝打ち立てのおそばを味わうことができます。  そば粉は袋井産を使用し、味はもちろんのこと、地産地消の取り組みも大切にしているそうです。  「地元のそばや、さば出汁のとろろ汁など、郷土の味を楽しんでいただきたいです。地元土産品などを販売する『遠州ふるさと屋』では、『ここでしか買えない商品』をおいて、利用者のお気に入りになれば」  袋井産商品の陳列を期待したいですね。 ●袋井産のそば 「そばを手軽においしく食べてほしい」  そばは、全国どこでも栽培が可能で、袋井市内でも栽培されています。  「仙の坊」のそばは、三川地区で、そばの生産加工販売をしている「てらだ工房」寺田修司さんのそば粉を使用しています。  寺田さんのそば粉作りは、石臼で手間暇かけて粉を引き、作りおきはできるだけしないなど、強いこだわりがあります。  「そばをもっとたくさん作って、安くおいしく皆さんにお届けしたいです」と熱く話してくれました。 ちょこっと民話 〜宇刈地区編〜 (「袋井に伝わる昔話」より)  宇刈地区の大日には、上池、下池の二つの池があります。  昔、下池を通りかかった村人が、きれいな赤いほおずきが実っているのを見つけ、取ろうとすると、大蛇が大口をあけて襲いかかってきました。赤いほおずきは大蛇の目だったのです。  命からがら逃げ帰った村人は、その様子を皆に話し、以来この池を「ほおずき池」と呼ぶようになったということです。 市民編集長がお伝えします Citizens'Eye 市民編集員のひとこと 春を告げるつくし。 今年はゆっくり顔を出しました (3月11日撮影)。 小関裕子、谷口史恵