P28 原田市長の散歩道 「仰げば尊し」  3月の卒業の時期に、今年も市内の中学校や大学など、3つの学校の卒業式に出席した。式の中で、どの学校でも「仰げば尊し」は、歌われなかった。  私の小・中学校のころには、卒業生は「仰げば尊し ―」と歌うことに決まっていた。今でもこの歌を聞くと、卒業式の甘酸っぱい思い出が浮かんでくる。  歌の中の「我が師の恩」には、深い思い入れがある。今まで様々な人から教えられたが、小学校・中学校時代を振り返ると、不思議にほめられたことより、しかられたことの方がよく覚えている。  先日も小学校の同級生と昔話をした時、彼がいたずらで、校舎をきずつけて、みんなの前でしかられたことを思い出し、聞かせてくれたが、私は、まったく記憶になかった。  私が今でも恥ずかしくて、赤面するのは、小学4年生の時、廊下をぞうきんがけして、手前に進んでくる同級生をこちら側から飛び越していたのを先生に見つかって、ひどくしかられたことだが、彼はこれを、全然覚えていないという。  今思うと、我が師、小学校の先生は、実に見事なしかり方をしたものと思う。  本人には、悪いことをしたと悟らせ、周りの児童には、何の恐怖心も抱かせていない。その結果、私は反省して今でも覚えているが、同級生は何も覚えていないことになった。  これが「しかった」のではなく、「怒った」場合には、たぶん結果は異なってくると思う。  私も同級生も「怒り」がもたらす嫌悪感や恐怖心で、反省でなく、反発が出てくるし、周りの児童も違和感を覚えたに違いない。  人間にとって、感情は、大変重要なもので「喜怒哀楽」なしの生活は考えられない。  しかしながら、少子高齢化が進み、経済の成長が止まった我が国の将来には、大変困難な課題がいくつか横たわっている。  この課題を解決して、新しい時代を切り開いていくためには、感情がもたらす「好き」「きらい」「こわい」も大切であるが、それに増して必要なのは、理性による遠い将来を見る目であると思う。 季節の健康レシピ 食材まめ知識  イチゴは、冬から春にかけて多く出回り、市内でも糖度が高く酸味の少ない「章姫」や大粒で適度な酸味やコク、香りが高い「紅ほっぺ」を中心に栽培されています。  イチゴは、ヘタの付け根の果実に緑色の部分が残っていないものを選びましょう。 旬の食材を 使ったレシピ イチゴ大福 ●材料(4人分) 白玉粉  100g 水  130cc 砂糖  大さじ1 イチゴ  4個 餡  80g 片栗粉  適量 ●作り方 @白玉粉に水を入れ、よく混ぜてから砂糖を入れて、混ぜる。ラップをして、3〜4分電子レンジで温める。 Aイチゴを餡で包む(ラップを使うと便利です)。 B@を片栗粉の上に乗せ、少し冷ましてからAを包む。 ●栄養価(1人分) エネルギー154kcal/たんぱく質3.7g/脂質0.4g/ カルシウム9mg/鉄0.9mg/ビタミンC9mg/食物繊維1.7g/塩分0g ●食推協からのコメント イチゴのヘタは包丁で切ると水分が出てしまうので手で取りましょう。 『毎月19日は、 食育の日』 表紙のことば  3月10日、エコパで「小学生スポーツクリニック」が開催され、小学生69人が参加しました。  ソウル五輪とバルセロナ五輪に陸上競技の短距離選手として出場した青戸慎司さんを講師に迎え、スポーツの基本となる「走り方」や「正しいランニングフォーム」などの実技を実施。また、「小学生のごはんのポイント」や「小学生が『今』やるべきこと」についての講義も行われ、参加した子どもたちは、真剣な表情で聞き入っていました。 袋井市の木・花・鳥のイメージデザイン 市の木:キンモクセイ 市の花:コスモス 市の鳥:フクロウ 市の木・花・鳥それぞれの特徴を見やすくシンプルに表現し、「FUKUROI」の「F」を図案化しました。