P18-19 家庭の節電、一つずつやってみる  夏の日中、家庭で使う電力の約8割を占めるのがエアコン、冷蔵庫、照明器具です。ちょっとした心掛けが節電につながり、家計の節約やCO2削減にもなります。ただし、暑さを我慢し過ぎると熱中症の恐れがあり、必要以上に照明を暗くするのも危険です。無理をしないようご注意を。 今すぐできる家庭の節電とその効果 項  目 年間の省エネ   (kWh) 年間の節約   (円) 年間のCO2 削減量(kg) エアコン 夏の冷房時の設定温度を27℃から28℃にする 30.24 670 10.6 冷房は必要な時だけつける 18.78 410 6.6 フィルターを月に1〜2回清掃する 31.95 700 11.2 冷蔵庫 ものを詰め込みすぎない 43.84 960 15.4 無駄な開閉はしない 10.4 230 3.7 開けている時間を短くする 6.1 130 2.1 設定温度は「強」から「中」にする 61.72 1,360 21.7 壁から適切な間隔をあけて設置する 45.08 990 15.8 照明器具 電球型蛍光ランプに取り替える 84 1,850 29.5 点灯時間を短くする 白熱電球の場合 19.71 430 6.9 蛍光ランプの場合 4.38 100 1.5 今できることから はじめる、 夏の節電 毎日当たり前のように使っていた電気ですが、 今回の東日本大震災を機に、人々の意識は変わりつつあります。 本当に必要な電気を確保するために、 節電への息の長い取り組みを目指したいものです。 エアコンの設定温度を上げても 暮らしの工夫で夏を涼しく ■グリーンカーテン(緑のカーテン) 袋井南小学校のグリーンカーテン(昨年夏) 見た目も涼しく教室の中も過ごしやすかったそうです。市では今年も市内幼稚園、保育所、小中学校、公民館へ種を配布したり、市民へも無料で配布したりしました。 つる性の植物を育てて作る日よけで、グリーンカーテンを育てる家庭が増えています。  また、鉢へ植えて地面にはわせることで屋上やベランダの照り返しを防ぐ「グリーンカーペット」もあります。サツマイモでなら収穫も楽しめます。 ■打ち水で涼風を呼ぶ  庭に水をまくことで、地面の表面温度が下がります。風呂の残り湯や、雨水をためて利用し(※)、朝夕に、できるだけ風の通る場所へまくのが効果的です。   平成19年のふくろい駅前夏祭りでは、打ち水大作戦を実施。イベント会場では、気温が1度下がりました。 (※)雨水タンク設置補助金制度の活用 問建設課河川係 TEL44ー3166 ■扇風機を活躍させる  帰宅後は窓を開け、風の出入り口を作り、扇風機を使って熱い空気を外へ出します。またエアコンの冷気を扇風機で行き渡らせ、空気を循環させることで体感温度が下がります。 ■発熱源を減らす  炊飯器の保温機能を使わないなど、家電の節電対策が発熱源を減らすことにつながります。 ■ペットの暑さ対策  日なたを避け日陰で過ごさせます。  飲み水に氷を入れるとよいでしょう。 グリーンカーテン、人気はゴーヤーです。花を楽しむならアサガオなど。7月からでも間に合いますが苗の在庫次第です。 市内園芸店 グリーンパークさん 猫の場合は、息を荒くしていたら熱中症の可能性があります。応急処置としては、冷たい水で濡らしたタオルを背中にかけましょう。 袋井動物病院院長 松倉さん 地域で育む、 環境にやさしい お茶づくり 食卓や和みの場には欠かせないお茶。温暖な袋井市は茶の栽培も盛んで、「ふくろい茶」として各地で生産が進められています。笠原三沢地区で、減農薬や減化学肥料の茶栽培を行っている、生産農家の鈴木健さんを訪ねました。 ■環境に優しいお茶づくりへ  「お茶の栽培は、害虫と葉の病気が一番の大敵なんです」と鈴木さん。  茶園にいる害虫は、日本で111種類以上いるといわれ、このうち防除の対象になっている害虫は10数種類。また病害も多く、茶種のなかでも県内で大半を占める「やぶきた」がかかりやすい炭そ病≠ヘ、深刻な被害をもたらすといいます。  現在、病害虫の防除には厳格な制限のもと、農薬や化学肥料が使われています。さらには、水質汚染や食品の安全を求める意識のなかで、環境に対する負荷の少ない良質な茶生産へと関心が高まっています。 ■地域ぐるみの挑戦  このような流れのなか、三沢地区の生産農家の皆さんは、平成19年度から「笠原三沢環境保全協議会」を立ち上げ、国が進める農地・水・環境保全向上対策事業≠ニいう取り組みを始めました。  これは、農薬や化学肥料の使用を5割低減することを目標に、環境に優しい農産物作りを行うもので、県下唯一の取り組みです。生産農家54戸のすべてが県認定のエコファーマーを取得するなど、環境保全への意識の高さや、その先進性がうかがえます。 ■虫よけの街路灯、防犯対策にも一役  具体的には、有機質肥料の導入や、生物農薬の利用をはじめ、新しい取り組みでは、「風圧と水滴で防除を行う機械」の試験調査などがあります。  また、生産者以外の地域の方たちとの話し合いのもと、虫よけの「黄色灯」を街路灯として設置することで、防犯にも一役かっているとか。 ふくろい茶をもっとおいしく! 〜氷を使って冷茶を飲もう〜 ◇冷たいお茶がおいしい季節ですね。急須で入れることで、お茶本来の濃厚な味が楽しめます。 1茶の葉は1人分約3g。2人分で茶さじ山盛り2杯いれます。  氷が溶ける量を考慮して、茶は多めの方が美味しく入れられます。 2約60℃に冷ました湯を急須に注ぎます。 3ふたをして約2分待ちます。 4氷を入れたグラスに、濃さが均一になるよう廻し注ぎをし、最後の一滴まで注ぎます。  「良いお茶をたくさん作りたい。でも農薬や化学肥料は減らしたい、という相反する課題に直面しました。だからこそ、その両方を可能にする方法を仲間と研究するうちに、地域全体のレベルアップにつながったんです」と取り組みを振り返ってくださいました。  袋井でしか味わえないお茶がたくさんあります。その素晴らしさを発見するのは、私たち市民なのかも知れません。 目指せ茶ンピオン Tー1グランプリinふくろい ◇お茶の入れ方などの3つの競技で総得点を競います。  この機会に友達や家族と一緒に参加してみませんか。 日時 8月20日(土) 場所 香りの丘茶ピア 対象 市内の小学4〜6年生 問 袋井茶振興協議会 TEL44-1600 ◇事前の申し込みが必要です。 詳しくは、お問い合わせください。 ☆ミニクイズ  今年4月、袋井市岡崎に健康増進施設がオープンしました。その名称はどれ? @風鈴の杜 A風見の丘 B風車の里(答えは18ページ下部) 市民編集長がお伝えします Citizens'Eye 5月、市役所でもグリーンカーテン用の種まきをしました。大きくなるのが楽しみですね。 市民編集員 小関裕子、谷口史恵 ミニクイズの答え A風見の丘