P20 原田市長の散歩道 「女性消防団員」  東日本大震災で、消防団の目覚ましい活躍が絶賛されている。中でも、市民への避難の呼び掛けを優先し、自らは津波の犠牲になった団員の責任感には、感嘆の声がやまない。  袋井市には、16分団616人の消防団員がいる。4月に入団式があり、5月には、隊列を組んでの歩行や早足を行う礼式訓練により、団員の一体感を高めている。その後、消防ポンプの取り扱いや消火活動に必要な技術を修練する操法訓練が、6月末まで一か月近く行われる。  こうした訓練によって、一人前の消防団員が育てられるが、早朝5時前からの訓練は、奥さんをはじめ、家族の皆さんの協力があってのことだ。  近年、仕事との兼ね合いがつかないことや、地域への帰属意識が薄れたことなどから、全国的に消防団員の確保が難しくなっているが、女性の消防団員は増えており、その活動が注目されている。  消防団活動は、火災や救急の現場のように危険と緊急性が伴うので、これまでは男性が行うものとされていたが、防火の広報や被災家族の世話など、きめ細やかさとやさしい対応も重要なことと考えられるようになってきた。  袋井市では、6月の市議会で男女共同参画推進条例が成立した。いろいろな分野で女性の出番を増やして、みんなで住みやすい袋井市をつくっていこうとするものだ。  我が国では、伝統的に男性が外、女性が内とされていた。武士の時代、列強に伍するための軍国時代、先進国に追いつくための経済優先の時代には、男性が職場で働き、女性が家庭で家事や子育てをする役割分担で、成果を上げることができたからだ。  しかし、豊かで成熟した社会になって、人々の要求が多様化し、複雑になってくると、男性の価値観だけでは対応ができなくなり、女性の考え方を社会で生かすことが必要になり、働くことを望む女性も多くなってきた。  市役所では、今春、一挙に4人の女性課長が誕生した。自治会でも、女性の役員が次第に多くなってきている。  袋井市でも女性消防団員が誕生し、消防自動車から女性の声で「火の用心」を呼び掛ける日が間もなく来るに違いない。 季節の健康レシピ 『毎月19日は、 食育の日』 旬の食材を使った、季節を感じる一品 焼きナスとミョウガのみそ汁 ●材料(4人分) ナス  4個(280g) ミョウガ   4個(40g) 青じそ     4枚 だし汁  3カップ みそ   大さじ ●作り方 @ナスはヘタを付けたまま、焼き網かグリルで全体をこんがりと焼き、冷水に取って皮をむき、食べやすい大きさに切る。 Aミョウガは縦半分に切って薄切りにし、青じそはちぎっておく。 B鍋にだし汁を煮立ててナスを入れ、ひと煮してみそを溶き入れ、煮立つ直前に火を止める。わんに盛り、ミョウガと青じそをのせる。 ●栄養価(1人分) エネルギー49kcal/たんぱく質2.7g/脂質0.5g/カルシウム33mg/鉄0.7mg/ビタミンC3mg/食物繊維2.6g/塩分1.0g ●薬膳まめ知識 ミョウガと青じその香りが食欲を高め、発汗とともに失われる塩分の補給に欠かせない一杯です。 表紙のことば  6月4日、「ふるさとふくろい川の楽校」開校式が行われ、第1回の催しとして、原野谷川水辺環境学習会が開催されました。  開校式では、昨年、市制施行5周年を機に募集した「未来へ贈る市民の夢プロジェクト」提案者の表彰式が行われ、事業採択された「誇れるふるさとの川づくりプロジェクト」に5年間取り組むことが宣言されました。  学習会では、たくさんの親子が、カヌー教室や川の生き物調べなどで川にふれあいました。 袋井市の木・花・鳥のイメージデザイン 市の木:キンモクセイ 市の花:コスモス 市の鳥:フクロウ 市の木・花・鳥それぞれの特徴を見やすくシンプルに表現し、「FUKUROI」の「F」を図案化しました。