「袋井市健康づくり計画」の進捗状況等について報告します

更新日:2022年11月08日

令和3年度末の評価結果及び進捗状況を報告します。

1 進行(進捗)管理の方法について

 「めざす姿」及び「施策の展開方針」にそれぞれ設定した32項目の指標値を基に、4段階の自己評価(課内評価)を実施し、進行(進捗)管理を行いました。

自己評価(課内評価)

「A」(4点)…取り組みの成果あり

「B」(3点)…ある程度の成果は認められるが十分ではない

「C」(2点)…ある程度の成果は認められるが一層の取組が必要

「D」(1点)…今後、積極的な取組が必要

 

2 進行(進捗)状況について

 「めざす姿」及び「施策の展開方針1~3の取組項目」毎の評価結果は次のとおりです。

 また、指標毎の評価結果については、別添「袋井市健康づくり計画進捗状況一覧」のとおりです。

【めざす姿】(点数評価:3.00点)

令和元年の本市の「お達者度」は、男性19.19年、女性21.58年で前年に比べ、男性が0.42年、女性が0.03年とそれぞれ伸び、男女ともに目標値を上回っている。県内順位は35市町中、男性が1位(前年4位)を達成し、女性は14位(前年10位)であった。今後も男女のお達者度「県下一」を目指して、介護予防事業を推進するなど、健康寿命の延伸を図っていく。
国保特定健診で「糖尿病が強く疑われる人」の割合は、対象者への個別面談や電話指導等を行うとともにライフステージごとの糖分の摂り方に関する健康教育を実施したが、前年度と同様の10.3%であった。しかし、「LDLコレステロール120mg/dl」以上の人の割合は、58.6%と2.2ポイント、「血圧が要指導域」以上の人の割合は、45.3%と8.5ポイントそれぞれ前年度に比べ減少しており、今後も、対象者への個別指導の強化を図るとともに、地域活動と連携して市民全体への知識の普及・啓発を図っていくことで、更なる改善を目指していく。
  また、「人口10万人当たりのがん死亡者数」は、109.8人と前年度に比べ45.7人減少した。これは、60~74歳の方の死亡者数が前年度から大きく減少したことが影響しており、引き続きがん検診の必要性を啓発し、早期発見・早期治療に努めていく必要がある。

 

目指す姿
めざす姿

生活習慣病と介護予防により「市民がともに進める健康寿命の延伸

~ お達者度『県下一』をめざします! ~

No 指標名

R3点数評価

1 お達者度 男性 4点
女性 4点
2 国保特定健診で「糖尿病が強く疑われる人」の割合(ヘモグロビンA1c値6.5%以上) 2点
3 国保特定健診で「LDLコレステロール120mg/dl」以上の人の割合 1点
4 国保特定健診で「血圧が要指導域」以上の人の割合(収縮期血圧130mmHg以上または拡張期血圧85mmHg以上) 1点
5 人口10万人当たりのがん死亡者の割合(20~74歳) 4点
平均点【めざす姿】 2.67点

 

 

 

【方針1】早期発見、発症予防と重症化予防による健康づくり(点数評価:3.28点)

 

方針1
施策の展開方針
1 早期発見、発症予防と重症化予防による健康づくり 3.28点

 

(1)適正な栄養・食生活の知識の普及と実践(点数評価:2.50点)

 「食生活で心がけていることがある人の割合(20歳以上)」は、ふくろい健康保健室や介護予防教室等で広く市民に食に関する健康教育を実施してきたが、79.5%と前年度に比べ0.5ポイント増加した。今後、特に40歳代以下の若い世代へのアプローチに取り組むことで、数値の改善を図っていく。
「朝食で主食・主菜・副菜の3種類すべて食べた者の割合(小学6年生)」は、31.7%と1.3ポイント前年度に比べ減少し、目標値の50%の達成に向けては、より一層の取り組みが必要であることから、これまで以上に学校やおいしい給食課等と連携し、小学5年生以前にバランスのとれた朝食や野菜摂取の啓発を行っていく必要がある。
 

取組項目
取組項目 (1)適正な栄養・食生活の知識の普及と実践 2.50点
No 指 標 名 R3点数評価
6 食生活で心がけていることがある人の割合(20歳以上) 3点
7 朝食で主食・主菜・副菜の3種類すべて食べた者の割合(小学6年生) 2点

 

(2)適度な身体活動と運動習慣の定着(点数評価:3.50点)

 「日常的な運動習慣のある人の割合」は、20~64歳の男性は、36.0%と前年度と同じ値により、目標値(36.0%)を達成した。
 20~64歳の女性は、23.1%と前年度に比べ0.8ポイント減少し、目標値(33.0%)の達成には、より一層の取組が必要である。
 65歳以上の男性は、58.8%と前年度から3.4ポイント増加し、目標値(58.0%)を達成した。
 65歳以上の女性は、54.6%と前年度から6.8ポイントと大幅に増加しており、目標値(48.0%)を達成した。
 引き続き、健康ポイント事業「#2961ウオーク」の活用促進や健康経営の推進を図るとともに、地域における健康づくり活動を更に活発化させるなど、運動習慣の定着を図っていく。また、特に女性の若い世代の割合が低い傾向にあることから、この世代へのアプローチ方法等を検討していく必要がある。
 

取組項目
取組項目 (2)適度な身体活動と運動習慣の定着 3.50点
No 指 標 名 R3点数評価
8 日常的な運動習慣のある人の割合 20歳~64歳 男性 4点
20歳~64歳 女性 2点
65歳以上 男性 4点
65歳以上 女性 4点

 

(3)口腔ケアと歯科保健の推進(点数評価:4.00点)

 むし歯のない子どもの割合は、前年度に比べ3歳児が94.9%と前年度から4.6ポイント増加、5歳児が75.1%と1.9ポイント増加となったが、共に目標値を上回っている。
 順調に事業推進が図られているが、今後も1歳幼児食教室や乳幼児相談でのフッ素塗布の実施や出前教室で虫歯予防講座を実施するなど更なる推進を図っていく。

取組項目
取組項目 (3)口腔ケアと歯科保健の推進 4.00点
No 指 標 名 R3点数評価
9 3歳児でむし歯のない子どもの割合 4点
10 5歳児でむし歯のない子どもの割合 4点

 

(4)喫煙・飲酒の習慣や環境の改善(点数評価:3.00点)

 「喫煙習慣者の割合」は、13.1%と前年度比べ0.9ポイント減少したが、目標値(12.0%)の達成に向けて、より一層の取組が必要である。
 本市では、令和3年7月1日から「袋井市たばこによる健康への影響から市民を守る条例」を施行し、受動喫煙の防止や喫煙者の減少に取り組むこととしている。条例に記載された内容の周知・徹底や市内全小中学校での喫煙防止講座の実施、民間企業と連携した取組の推進等により、喫煙率の減少を図っていく。

取組項目
取組項目 (4)喫煙・飲酒の習慣や環境の改善 3.00点
No 指 標 名 R3点数評価
11 喫煙習慣者(全体)の割合 3点

 

(5)こころの健康の推進(点数評価:3.50点)

 「睡眠による休養がとれていない人の割合」は、17.9%であり、現状値(H26:25.0%)やH29年度数値(20.2%)から改善の傾向が見られるものの、目標値(R4:15%以下)達成にはより一層の取組が必要である。
 「ゲートキーパー養成数」は、市内事業所の担当者や市役所窓口対応職員、介護福祉施設関係者や民生委員等を対象とした講習会を実施し、24人が参加するなど、既に目標値(200人)を大きく超えて(504人)おり、順調にゲートキーパーが養成されている。
 長引く不眠は、心の健康に悪影響を与えることから、各種健診受診者への啓発物の配布、公共機関やコンビニエンスストア、事業所等への「こころの健康相談」啓発カードの配布など、早期の呼び掛けを行うなど推進を図る。
 

取組項目
取組項目 (5)こころの健康の推進 3.50点
No 指 標 名 R3点数評価
12 ゲートキーパー養成数 4点
13 睡眠による休養がとれていない人の割合 3点

 

(6)健康管理の意識向上と支援の充実(点数評価:3.17点)

 がん検診受診率は、「罹患率が上がる年代」と「会社を退職し市の検診へ移行する人が多い60歳代」への重点的な受診勧奨や無料クーポンの発行等を行った結果、新型コロナウイルス感染症の影響による受診控え等もあり、検診受診率は、胃がん検診は35.5%と0.1ポイント減少、大腸がん検診が37.7%と12.3ポイント減少、肺がん検診が36.4%と13.2ポイント減少したが、子宮頸がん検診が80.9%と6.1ポイント増加、乳がん検診は81.6%と1.9ポイント増加した。なお、胃・子宮頸・乳がん検診は、目標値を上回っている。大腸・肺がん検診について単年度での実績で数値を算出していることから前年度と比べ減少に転じているが、新型コロナウイルス感染症が流行する中であっても、市民が安心して受診できる体制を整備するなど、更なる受診率の向上に向けて取り組んでいく。
 また、国保特定健診受診率は、前年度に比べ7.0ポイント減少し43.8%となった。年々受診率の維持・向上が難しくなっており、平成29年度に策定した第3期特定健康診査等実施計画及び第2期データヘルス計画に基づいて、受診率向上対策を実施し、国の目標値である受診率60.0%を目指す取組が必要である。

取組項目
取組項目 (6)健康管理の意識向上と支援の充実 3.17点
No 指 標 名 R3点数評価
14 胃がん検診受診率 40歳以上 4点
15 大腸がん検診受診率 40歳以上 3点
16 肺がん検診受診率 40歳以上 2点
17 子宮頸がん検診受診率 20歳以上 4点
18 乳がん検診受診率 30歳以上 4点
19 国保特定健診受診率 2点

【方針2】地域における健康づくり(点数評価:2.75点)

方針2
施策の展開方針
2 地域における健康づくり 2.75点

 

(1)地域との連携強化・社会参加の推進(点数評価:3.00点)

 「健康づくり推進員の活動参加率」は、新型コロナウイルス感染症の影響により、参加できる事業が中止されることもあったが、出張保健センターを土日に開催し、推進員会議をウェブ開催にするなど、健康づくり推進員が参加しやすくしたことにより、59.1%と前年度に比べ13.6ポイント増加した。
 今後も、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、個々の健康意識の向上はもとより、地域の健康づくりを担う存在として、活動できるよう取り組んでいく。
 また、健康づくり活動サークル数は前年度から5団体減少し34団体で、平成30年度(56団体)から減少傾向にある。シニアサークルについては市からの補助が終了する6年目を迎えると解散してしまうサークルも少なくないため、令和4年度から補助を受けられる期間を5年から8年に延長し、サークル活動を継続できるよう支援していく。

取組項目
取組項目 (1)地域との連携強化・社会参加の推進 3.00点
No 指 標 名 R3点数評価
20 健康づくり推進員の活動割合 3点
21 市登録の健康づくり活動サークル数 3点

 

 

(2)働く世代の健康増進・企業との連携(点数評価:2.50点)

  「出前健康教室の実施事業所数」は、新型コロナウイルス感染症の影響により、12事業所と前年度に比べ1事業所増加したが、目標値を下回っている。
 また、「健康づくり事業を連携して実施する企業数」は新型コロナウイルス感染症の影響により、「みんなのよりみち保健室」や「こころの健康等の啓発キャンペーン」を中止したため、4企業と前年度から2企業減少した。
 今後も、新型コロナウイルス感染予防対策を実施した上での出前健康教室の利用を促すとともに、民間企業と連携したイベントや啓発キャンペーンが実施できるよう取り組んでいく。
 

取組項目
取組項目 (2)働く世代の健康増進・企業との連携 2.50点
No 指 標 名 R3点数評価
22 出前健康教室の実施事業所数 3点
23 健康づくり事業を連携して実施する企業数 2点

 

 

【方針3】次世代の健康づくり(点数評価:3.07点)

方針3
施策の展開方針
3 次世代の健康づくり 3.07点

 

(1)健やかな発育・成長の支援(点数評価:2.20点)

3歳児健診受診率は、97.0%と前年3.6ポイント減少したが、目標値を達成してい
る。引き続き、段階を踏んだ頻回の勧奨とともに、未受診者の状況把握に力を入れて
いく。
3歳児健診の肥満の子どもの割合は、6.5%と前年度に比べ0.9ポイント増加しており、目標値(2.0%)の達成に向けては、引き続き、乳幼児健診・相談受診者に対し、
集団・個別の保健・栄養指導を継続して行うとともに、効果的な指導方法を検討する。
小児生活習慣病予防健診(小学5年生)の肥満の子どもの割合は、12.1%と前年度
に比べ2.9ポイント増加しており、目標値(6.6%)の達成に向けて、引き続き、生活
習慣病予防講座で予防啓発を行い、肥満率の減少を図っていく。また、男女とも「や
せ」が問題となっていることから、おいしい給食課等と連携し肥満率の低減に努め、
大人になっても健康な体系を維持できる生活習慣をもつことができるよう検討してい
く。
1歳6か月までに4種混合の予防接種を終了している子どもの割合は、94.8%と前
年度と比べ2.9ポイント減少したものの、目標値(90.0%)を上回っている。
また、1歳6か月までに麻しん・風しん(1期)の予防接種を終了している子ども
の割合は90.9%と前年度と比べ4.0ポイント減少し、目標値(96.4%)の達成に向け
て、令和4年度からは1歳を超えてからの勧奨方法の見直し等を行う。
感染症を予防するためには、免疫が付いていない幼年期の予防接種の接種率を更に
高める必要があり、引き続き、すこやかガイド交付時における予防接種の説明や子育
てアプリを活用した接種勧奨を行うとともに、7か月児相談時における接種勧奨を行
い、接種率の向上に取り組んでいく。

取組項目

取組項目

(1)健やかな発育・成長の支援 2.20点
No 指 標 名 R3点数評価
24 3歳児健診受診率 4点
25 3歳児健診肥満の子どもの割合 1点
26 小児生活習慣病予防健診(小5)の肥満 1点
27 1歳6か月までに4種混合の予防接種を終了している子の割合(3混+ポリオを含む) 4点
28 1歳6か月までに麻しん・風しん2期の予防接種を終了している子の割合 1点

 

(2)安全・安心な妊娠・出産の実現(点数評価:3.50点)

 妊娠11週以前の妊娠届出者の割合は、94.24と前年度に比べ0.2ポイント増加した。
 また、低出生体重児の割合は、年間の出生数が800人程度と少なく、変動幅が大きくなり易いこともあるが、10.1%と前年度に比べ1.4ポイント増加したが、目標値は達成した。
 今後も、産科医療機関と連携を図り、早期届出者の増加を図るとともに、母子健康手帳交付時に禁煙や正しい生活習慣に関する保健・健康指導を徹底して行い、低出生体重児の減少を図っていく。

取組項目
取組項目 (2)安全・安心な妊娠・出産の実現 3.50点
No 指 標 名 R3点数評価
29 妊娠11週以前の妊娠届出者の割合 3点
30 低出生体重児の割合 4点

 

(3)母親の育児不安への支援(点数評価:3.50点)

「赤ちゃん訪問の実施率」は、99.0%と前年度に比べ1.0ポイント増加し、目標値
を上回る訪問を実施することができた。新型コロナウイルス感染症の影響により、訪
問が難しい家庭もあったが、今後も、母子保健手帳交付時に、訪問実施についての理
解を得ることで実施率の向上に努めるともに、更なる母親の育児不安への支援を実施
する。
また、「生後2か月以内の赤ちゃん訪問の実施率」は、63.9%と前年度に比べ13.8ポイント減少したが、目標値を大きく上回っている。今後も、産婦への早めの電話連
絡を行い、更なる訪問実施率の向上に努める。

取組項目
取組項目 (3)母親の育児不安への支援 3.50点
No 指 標 名 R3点数評価
31 赤ちゃん訪問の実施率 3点
32 生後2か月以内の赤ちゃん訪問の実施率 4点

 

この記事に関するお問い合わせ先

健康未来課健康企画室

〒437-0061
静岡県袋井市久能2515-1
はーとふるプラザ袋井(市総合健康センター)
電話:0538-84-6127
メールアドレス:kenkoudukuri@city.fukuroi.shizuoka.jp

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