麻しん(はしか)について
麻しんは、どんな病気?
麻しんは「はしか」とも呼ばれ、麻しんウイルスの感染によって起こる急性熱性の感染症です。症状は、感染の約10日後に、38℃程度の発熱や風邪症状が始まり、2〜3日発熱が続いた後、39℃以上の高熱とともに発しんが現れます。全身の免疫力が低下し、ほかの感染症に感染しやすくなります。そのため、肺炎、中耳炎などを併発しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎を発症するといわれています。
最近では、一度ワクチン接種を受けた方の中から典型的でない麻しん(修飾麻しん)の症状が現れることがあります。麻しんの症状のひとつつひとつが軽症だったり、症状の一部を欠いたりすることが多く、全体として症状が軽いため、麻しんと診断されず、感染が広がる場合もあります。
どうやって感染するの?
人から人への空気感染のほかに、患者のせきやくしゃみを吸い込むこと(飛沫感染)によって感染が広まります。非常に感染力が強く、免疫を持っていない方が感染すると、ほぼ100%発症します。麻しん患者1人から免疫を持っていない人15〜20人に感染させるくらいの感染力があります。
治療法や予防法はあるの?
感染した場合、特別な治療法はなく、症状を楽にする治療(対処療法)が行われます。合併症があればそれに応じた治療が行われます。
麻しんの予防には、予防接種が一番効果的です!
麻しん風しん混合(MR)ワクチンの定期予防接種の対象となる方は、必ず予防接種を受けましょう。
【麻しん風しん混合(MR)ワクチン定期予防接種の対象者】
- 第1期 接種日現在、1歳から2歳の誕生日の前日までの方
- 第2期 年長児(小学校就学前の1年間)
詳しくは、麻しん風しん混合(MR)ワクチン予防接種をご覧ください。
定期予防接種の対象でなくても、海外に渡航する前(特に東アジア、東南アジアに渡航する前)には麻しん風しん混合(MR)ワクチンの接種をおすすめします。
平成19年、春から夏にかけて10代〜20代の方を中心に麻しん(はしか)が大流行したのはなぜ?
流行が起きた原因は、10代から20代の方たちの中には、麻しんの予防接種を受けていない方がいたからです。
さらに、麻しんの患者数が減ったことで麻しんウイルスにさらされる機会が減り、自然に免疫を得る機会も少なくなりました。そのため、幼少時にワクチンを接種した現在の10代から20代の方は免疫が強化されず、時間の経過とともに免疫が徐々に弱まってきているのも原因の一つと考えられます。
また、海外由来とみられる「輸入はしか」も報告されているため、流行を予防するためには予防接種を受けることが必要です。
この記事に関するお問い合わせ先
保健予防課おやこ健康係
〒437-0061
静岡県袋井市久能2515-1
はーとふるプラザ袋井(市総合健康センター)
電話:0538-42-7340
メールアドレス:yobou@city.fukuroi.shizuoka.jp
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更新日:2021年05月31日