外来生物にご注意ください
外来生物とは
外来生物とは、もともとその地域にいなかったが、ペットや食糧などのために人間が外国から持ち込んだ生き物です。
日本には、外来生物が2000種以上も住んでいるといわれています。その中の一部の生き物が地域の自然にうまく入りこみ、数を増やして影響を及ぼしています。
外来生物が及ぼす影響
生態系への影響
在来生物(もともとその地域の住んでいた生き物)を食べたり、エサを横取りすることで最悪の場合は絶滅させてしまうなど、生態系のバランスを崩してしまいます。また、交雑して雑種をつくることで在来生物の遺伝的な独自性がなくなるなどの影響があります。
人への影響
毒をもっている外来種にかまれたり、刺されたりする危険があります。
農林水産業への影響
外来種の中には、畑を荒らしたり、漁業の対象となる生物を捕食したり、危害を加えたりするものもいます。
このような悪影響を起こさせないために外来生物法では「外来生物の被害予防3つのルール」がさだめられています。
外来生物の被害予防3つのルール
入れない
悪影響を及ぼすかもしれない外来生物をむやみに日本に入れない。
捨てない
ペットとして飼っている外来生物を自然の中に捨てない。
拡げない
自然の中にいる外来生物をほかの地域に拡げない。
外来生物に関わる際には、このルールを心にとめ、適切な対応とご理解・ご協力をお願いします。
市内で生息している外来生物の例
オオキンケイギク
北アメリカ原産のキク科ハルシャギク属の多年生草本です。1880年代に園芸用として輸入され、ガーデニングやワイルドフラワー緑化に用いられていました。全国各地で定着して、河川敷や線路際などに生えています。再生力が強く刈り取りに耐え、種子は数年生存するために根絶が難しいのが現状です。
オオキンケイギクは、「特定外来生物」です!
この植物を植えたり、拡げたりすることは、禁止されています!
5月~7月頃にかけて、鮮やかな黄色の花をつけるオオキンケイギク。
袋井市内の道端や河原などでよく見かけます。しかし、きれいな花だからといって、ご自宅のお庭や花壇に植えてはいけません。
オオキンケイギクは、日本の生態系に重大な影響をおよぼすおそれがある植物として、人の手でこれ以上拡げないため、環境省では、平成18年2月、外来生物法による「特定外来生物」に指定しました。外来生物法では、特定外来生物に指定された生物を飼育、栽培、運搬、販売、譲渡、輸入、野外に放つことなどを原則禁止しており、違反すると罰則があります。家庭や畑に植えている場合は、飛散しないよう注意し、処分をお願いします。
ミシシッピアカミミガメ
本来アメリカ合衆国中南部に生息するヌマガメ科のカメです。「ミドリガメ」として知られています。1960年代にペット輸入されたものが脱走や飼いきれなくなって放流されました。幼体は500円玉程度ですが成長すると30センチメートルを超えます。また、30年くらいまで生きます。
ミシシッピアカミミガメは条件付特定外来生物です!
この生物を、池や川などの野外に放したり、逃がしたりすることは、禁止されています!
ミシシッピアカミミガメは全国各地に定着し、日光浴の場所や食物などをめぐって在来カメ類との間で競合が生じ、在来カメ類に影響を及ぼすほか、食性が多岐にわたるため、在来生物群集に大きな影響を与えると考えられています。一方で、ペットとして飼育をしている人も多くいることから、環境省では、令和5年6月、外来生物法に基づき「条件付特定外来生物」に指定しました。
指定後の規制について、捕獲、飼育、無償譲渡は許可されていますが、販売・頒布を目的とした飼養等、販売・頒布・購入、輸入、野外への放出等を禁止しており、違反すると罰則があります。飼育が困難になったからといって野外に逃がすことはせず、最期まで責任をもって飼育をするか、やむを得ず飼育ができなくなった場合は、自身で引取り先を探し、責任をもって飼える方に譲渡を行ってください。
スクミリンゴガイ
ジャンボタニシと言われるがタニシの仲間ではありません。
中南米原産で、食用として日本に持ち込まれましたものが逃亡、放棄されたものが野生化し、各地に広がりました。生育初期の稲などを食べてしまいます。繁殖力が旺盛で成長が早いため増えてしまいました。
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更新日:2023年07月01日