天竜浜名湖鉄道一宮川橋梁

更新日:2022年06月16日

天竜浜名湖鉄道一宮川橋梁について

平成23年1月26日に、袋井市川会地先に所在する天竜浜名湖鉄道一宮川橋梁(てんりゅうはまなこてつどういちのみやがわきょうりょう)が国の文化財保護審議会にて登録有形文化財へ登録されました。

一宮川を渡る天竜浜名湖線

一宮川橋梁

位置と立地

天竜浜名湖鉄道株式会社天竜浜名湖線一宮川橋梁は、森町から南流する一宮川に東西方向に架かり、森町との市境の丘陵南端に位置しています。
天竜浜名湖線は、掛川駅から森町、二俣駅経由で浜名湖北岸から西岸を走り、新所原(しんじょはら)までの路線総延長67.7 キロメートルを走る私鉄です。

一宮川橋梁は、一宮駅・敷地(しきじ)駅間で、掛川駅から17.75キロメートルに位置し、路線が丘陵を避けるために南へ迂回し一宮川を越える場所に架かる鉄道橋梁です。

天竜浜名湖鉄道の歴史

天竜浜名湖鉄道線は、静岡県掛川市の掛川駅から浜松市天竜区の天竜二俣駅を経て、湖西市の新所原駅に至る第三セクター企業の天竜浜名湖鉄道株式会社が運営する鉄道路線です。旧国鉄の特定地方交通線であった二俣線を引き継ぎました。
国鉄二俣線は、掛川から遠江二俣、三河大野を経て岐阜県東濃地方の大井(現在の恵那)に至る遠美線として計画されました。しかし、軍事上の要請から、浜名湖付近で海岸線を通る東海道本線が敵軍の攻撃により不通になった際のバイパスとするため、遠江二俣と新所原の間を追加して建設された路線です。

天竜浜名湖鉄道一宮川橋梁

天竜浜名湖鉄道一宮川橋梁は、掛川駅から天竜二俣駅を経て、新所原駅に至る天竜浜名湖鉄道が運営する鉄道路線上の橋梁です。遠江一宮駅と敷地駅の間で袋井市内を通る路線が一宮川を超えるために、国鉄二俣線として建設された鉄道橋で、昭和10年(1935)4月17日に開業しています。

橋長40メートル、単線仕様の鋼製単桁橋およびコンクリート造二連桁橋で、全体で緩やかな曲線を描きます。橋脚は鉄筋コンクリート造です。端部の上路式RC桁、河川上の下路式鋼製桁と、変化のある景観を見せています。桁は昭和11年の「横河橋梁」製で、八幡製鉄所製の鋼材を用いています。

国土の歴史的景観に寄与しているものとして国登録有形文化財になりました。

この記事に関するお問い合わせ先

生涯学習課文化財係

〒437-1102
静岡県袋井市浅名1028
電話:0538-23-9264
メールアドレス:syougai@city.fukuroi.shizuoka.jp

みなさまのご意見をお聞かせください(生涯学習課)

返信を希望される方は、住所・氏名・連絡先(電話番号・Eメールアドレス)を記載して下さい。

このページの情報は役に立ちましたか?
このページの情報は見つけやすかったですか?
このページに関してのご意見がありましたらご記入ください。