火炎より怖い煙 ~火災発生その時どうする?~
初期消火から避難行動へのタイミング
消火器による初期消火の限界は、出火から3分以内であり、一般的には天井に火が燃え移るまでといわれています。このとき、燃えている部屋のドアや窓が閉められれば延焼速度が遅くなります。
初期消火ができなかったら無理をしないで避難してください。避難のタイミングを逃すと命に関わることにもなりかねません。
火炎より怖い煙
- 火事で恐ろしいのは、火炎より煙です。
- 建物火災で死亡した原因を見ても、火傷より一酸化炭素中毒や窒息によるものが多くなっています。
- 特徴的な事は、犠牲者の半数以上が65歳以上の高齢者となっており、5歳以下の乳幼児の死亡が多い点も見逃せません。
- 煙のスピードは 、横方向に毎秒0.5〜1メートル(歩く速さ)、縦方向には毎秒3〜5メートル(かけ足の速さ)といわれています。速やかな避難に心がけてください。

煙の成分には有毒ガスが多く含まれていますので、濡らしたタオルやハンカチで口と鼻を覆いながらできるだけ姿勢を低くして煙を吸わないように避難しましょう。

安全に避難するための心得
・避難の際にはタオルやハンカチなどで口や鼻を覆う。
・一度避難したら、絶対に家の中に戻らない。
・服装や持ち物にこだわらず、できるだけ早く屋外に避難する。
・高齢者や身体の不自由な人を優先的に避難させてください。
・逃げ遅れた人がいるときは、消防隊にすぐ知らせる。
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更新日:2021年05月31日