Vol.M-03 情報共有を効率化 生産管理をデジタル化して月155時間を削減!

更新日:2024年03月25日

市内事業者のデジタル化の事例を紹介します

生産管理をデジタル化して年155時間の事務を削減!

事業者概要

事業所名 株式会社アクシス
所在地 袋井市湊1391
事業推進者

専務取締役
安間由樹さん

従業員

7人
(令和6年2月1日現在)

業種 製造業
創業 昭和50年
(平成16年社名変更)

取り組みの内容

紙ベースだった生産管理簿をデジタル化したことで、集計作業の効率化や現場の様子をリアルタイムで把握できるようになり業務が効率化した。

アクシスさん改善図

チラシデータ(PDF)(PDFファイル:639.4KB)

導入したデジタルツール

デジタルツール名

製品名と機能

Web
データベース

kintoneキントーン

プログラミング作業なしで、日報・スケジュール管理・顧客管理などのアプリを作成・運用できる

クラウド
ファイル共有

Googleドライブ

様々な種類のデータをオンライン上で保存・管理ができるサービス

取り組みによる成果

  • 毎日、現場まで行って個人別に確認し、検印していた生産数を、事務所や外出先から一目で確認できるようになった
  • 週間のアイテムごとの受注数と生産数の確認を打合せしながら直接キントーンで確認できるようになった
  • 仕事をもっとやりやすくしようという姿勢が従業員の間に出始めている

経営課題解決に向けた取り組み

経営課題

顧客・商品・販路
だれにどんな価値を

業務プロセス
省力化・効率化・最適化

  • 納期計画を立てているが、日々の生産計画・進捗状況の確認ができていないことから状況把握ができていないことが課題。
  • 各ラインにおいて記録管理が徹底されており、メーカーにも信頼感を与える取り組みを行っている。

  • しかし、紙ベースの作業であるため、集計と報告に手間がかかる、その場にいかないと状況を確認できない、二重入力が発生する、といった課題がある。

  • 「情報を一元化」されているが、今後どのように生かしていくかが課題。
  • 記録はしているが、記録したデータを活かせていない。

組織の成長
学びとカイゼン

記録・計測
履歴・成績の可視化と共有

デジタル化の計画

  1. 改善のターゲットを決める

    ライン業務の多くに適用しうるが、まずは10人が取り組む「縫製」プロセスを対象にして、日報での作業記録の部分をレベルアップする。

  2. 解決策の情報を集めて学ぶ

    Webデータベース「キントーン」を学習。

    無料利用期間のお試し資料を通じて、業務改善に役立てると確信し、導入を決定。
    キントーンについては、引き続き活用方法を学んでいく。

  3. 予実比がわかりやすいシステムを選ぶ

    入力したデータを活かす、計画との対比をする、そういう視点でデータを活用していく。

  4. 最適化のための具体的な行動をする

    計画上の問題点(改善余地)をデータ活用によって最適化できるように取り組む。

    デジタル化計画(アクシス様)(PDFファイル:799.8KB)

導入の効果

実現できたこと 効果(定量) 効果(定性)
毎日、現場まで行って個人別に確認し、検印していた生産数を、事務所や外出先から一目で確認できるようになった

【導入・活用したもの】
・キントーン
・キントーンの編集の一部委託システム39
・Androidタブレット端末
・Googleドライブ
年間130時間の省力化効果
毎日30分の確認作業×260営業日=7800分=130時間
従業員が時間を割いて記録している生産数を、忙しさから確認・検印を後回しにしてしまうこともあったが、キントーン導入後はすべてに目を通せるようになった
週間のアイテムごとの受注数と生産数の確認を打合せしながら直接キントーンで確認できるようになった 年間25.5時間の省力化効果
毎週30分の確認作業×51週=1530分=25.5時間
次工程に必要な部材の手配がスムーズにできるようになった
毎週末に客先に報告する生産数のまとめ作業を、やり方もあわせて変更し、大幅に短縮できた 年間102時間の省力化効果
毎週2時間の報告書作成作業×51週=102時間
生産数の状況を客先に正確にこまめに報告できるようになり、信頼を高められた
仕事をもっとやりやすくしようという姿勢が従業員の間に出始めている  
  • 当初は記録に抵抗がある人もいたが、要望を聞いて一つひとつ改善していったら、何も言わずに入力してくれるようになった
  • 作業の生産性に個人差があることがデータではっきり見えてきた、記録しているだけで生産性が伸びている人もいる
タブレットを使い情報を共有する従業員

「リアルタイムに情報が入力でき、情報共有や相談などのコミュニケーションが活発になった」と取締役の安間由樹さん。従業員には子育て世帯が多く、デジタル化を通じた効率的な働く環境の整備は、従業員の皆さんからも好評とのこと。

この記事に関するお問い合わせ先

産業未来課産業政策係

〒437-8666
静岡県袋井市新屋1-1-1
電話:0538-44-3136
ファクス:0538-44-3179
メールアドレス:sangyou@city.fukuroi.shizuoka.jp

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