イノシシ等の鳥獣被害を防ぐために
近年、イノシシなどの野生生物による農作物の被害が増えています。 相手を知ることから防除の対策は始まります。
それぞれの生態を知り、その弱点にあわせた対策をとることで、防除効果を高めることができます。
イノシシの生態
食性
雑食性で、人間が食べるようなものはすべて食べます。
農作物の他、昆虫やミミズ、ネズミなどの小動物もエサとしています。
堅い草や木は、繊維質が消化できないため食べません。
行動
本来は昼に行動しますが、人の影響が少ない夜間に活発に行動します。
落葉広葉樹林や茂み、耕作放棄地や竹林など、食料になるものが豊富にあり身を潜められる場所を好みます。
記憶力が良く、侵入に成功した仲間の行動を真似するなど、高い学習能力を持ちます。
その一方で、警戒心が強くて臆病。通り慣れたけもの道を往復して行動します。
ジャンプ力があり、垂直に1m以上の高さを乗り越えるほか、20cmの隙間もくぐり抜けます。
鼻で押し上げる力は70kgの石を簡単に動かすことができます。
嗅覚に優れ、エサを探す際に役立てています。
繁殖
交尾期は年に12月〜2月頃、出産期は4月〜6月頃です。
満2歳で初産を迎え、毎年2〜8頭を産みます。
寿命はオスが6歳、メスが10歳程度です。
イノシシの身体能力はすごい!集落の中の「怒られないエサ」をなくそう!
被害が減らないのは人間が意図せずに「餌付け」を進めてきた結果であるという研究もあります。
集落には農作物以外のエサもたくさんあります。
動物に食べられても人間が気にしないエサ、すなわち「人間に怒られないエサ」を放置しておくこと、これが動物たちを集落に引き寄せる大きな原因です。
集落にある野生生物のエサは2種類
- 食べると人間に「怒られるエサ」
- 食べても「怒られないエサ」
↓
こんなものも「怒られないエサ」になります。
- ゴミ捨て場の生ゴミ → 対策:集積所をしっかり囲う。
- 放置された野菜くずや収穫物 → 対策:埋めるかコンポストへ入れて処分する。
- お墓などのお供え物 → 対策:持ち帰る。
- 誰も収穫しない栗などの放任果樹 → 対策:不要であれば伐採する。
- その他にも、稲刈り後のヒコバエなど
イノシシ防護対策:囲って守る
イノシシなどの鳥獣を捕獲するには。
被害対策としての捕獲(有害鳥獣捕獲)を行うには、狩猟免許と捕獲許可が必要
です。狩猟免許
(県が実施する試験)
網猟免許、わな猟免許、銃猟免許 狩猟免許や狩猟免許試験等の詳細は、県自然保護室ホームページ「野生生物」をご覧ください。
捕獲許可申請書 様式 (Wordファイル: 185.3KB)
狩猟免許を取得した上で、市役所で捕獲許可を受けてください。 この内容は、「暮らしを守る獣害被害対策マニュアル」(発行:JA静岡中央会)から抜粋しました。
相談・問合せ
中遠農林事務所 地域振興課 電話:0538‐37‐2283
森林整備課 電話:0538‐37‐2301
この記事に関するお問い合わせ先
〒437-8666
静岡県袋井市新屋1-1-1
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ファクス:0538-44-3153
メールアドレス:nousei@city.fukuroi.shizuoka.jp
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更新日:2022年07月12日