袋井の黎明期

更新日:2022年09月01日

袋井市に人類が住み始める前のおはなし

袋井市内でみられる古い地層

袋井市に人類が住み始める以前、袋井市はまだ海の中でした。

そのことがわかる古い地層は、市内で観察することができます。

今から258.8万年前~180.6万年前(ジェラシアン期)頃に堆積した砂層と、180万年前から78.1万年前(カラブリアン期)頃に堆積した礫層群やその他の砂層から、貝類の化石が発見されています。
また、第三紀の中新世後期(ちゅうしんせいこうき)から鮮新世(せんしんせい)に堆積した地層は相良層群(さがらそうぐん)、鮮新世後期から第四紀更新世前期前半に掛川層群、更新世前期後半は曽我層群(そがそうぐん)と呼ばれています。

年表

掛川層群

掛川層群は、東は牧之原市から小笠山(おがさやま)全域、西は掛川・袋井を経て磐田市北部まで、東西35km、南北最大幅20kmの広い範囲に分布しています。
袋井付近の掛川層群はさらに、遠江階(とおとうみかい)・周智階(しゅうちかい)・結縁寺階(けちえんじかい)の層群に分けられます。そして周智階は天王砂泥層(てんのうさでいそう)、大日砂層(だいにちさそう)、野辺層(のべそう)に分けられ、砂から泥、そして砂というような堆積状態を見せています。これは地層に含まれている貝類の化石を見ても浅瀬の海に棲む種類のもの(浅海性(せんかいせい))から深い海に棲む種類のもの(深海性(しんかいせい))に移り、再び浅海性のものに変わることから、海進、海退の変化を知ることができます。

また、亜熱帯の動物群から現在のような温帯の黒潮動物群への変化も見られ、気候変動による海面の水位の変化があったことがわかります。掛川付近を境に東側に深海の堆積層である下層が、そして、西側では浅海の堆積層の上層が地表に現れています。

市内で掛川層群が観察できるところ

市内宇刈に位置する宇刈里山公園では、地層の観察ができる場所があります。

詳しくは下記ページを参照してください。

宇刈里山公園

この記事に関するお問い合わせ先

生涯学習課文化財係

〒437-1102
静岡県袋井市浅名1028
電話:0538-23-9264
メールアドレス:syougai@city.fukuroi.shizuoka.jp

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