袋井市の弥生時代
弥生時代とは
弥生時代は、約2,300年前から1,700年前の約600年間のことです。
弥生時代を大きく特徴づけるものとしては稲作の開始があげられます。稲作を開始したことによって、安定して食糧を確保することができるようになり、人々の生活が豊かになりました。
袋井市の弥生時代
袋井市域では、原谷川・太田川流域に多くの人々が集中して住むようになり、複数の集落が協力して稲作を始めるようになります。袋井市域では弥生時代の痕跡が多く見つかっていますが、代表的な遺跡を挙げて紹介していきます。
弥生時代中期から後期にかけては、鶴松遺跡が地域の中心的なムラになっていたと考えられています。低位の丘陵上に立地する掛之上遺跡や、小高い丘の上に立地する愛野向山2遺跡、周囲に溝を掘り廻らしたムラである一色前田遺跡も現れます。
微高地上には、堀越ジョウヤマ遺跡や土橋遺跡、春岡遺跡が分布しています。堀越ジョウヤマ遺跡では、導水のための水路を確保しながら、鍬や鋤等の農具・高床倉庫などを備えていたことが明らかになりました。また、土橋遺跡では壺や高坏(たかつき)など豊富な土器や、二叉鍬(ふたまたぐわ)などの木製の農具が出土しました。
堀越ジョウヤマ遺跡出土木製品
春岡遺跡出土木製品
弥生時代に特徴的な埋葬形態(まいそうけいたい)としては方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)で、墓のまわりに溝を掘って区画し、その内側に土を盛って遺体の埋葬を行う形態のお墓です。これらは団子塚遺跡、北原遺跡、高尾向山遺跡、掛之上遺跡、大門遺跡などで集中的に確認されており、群を成しています。
団子塚遺跡方形周溝墓
袋井駅南エリアに位置する大門遺跡では平成30年度から発掘調査が継続的に行われており、現在も調査が進められています。
詳細については下記ページをご確認ください。
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生涯学習課文化財係
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更新日:2023年01月06日