乳幼児・児童・生徒の定期予防接種

更新日:2024年04月01日

目次

予防接種とは

予防接種とは、病気に対する免疫を強くするために、ワクチンを接種することをいいます。ワクチンを接種することで、病気にかかることを予防したり、社会全体に病気が広がることを防いだりすることができます。また、病気にかかったとしても、ワクチンを接種していた方は重い症状になることを防げる場合があります。

予防接種の種類

予防接種には「定期予防接種」と「任意予防接種」があります。

  定期予防接種 任意予防接種
概要 予防接種法によって、対象疾患・対象者・接種間隔などが定められている予防接種 予防接種法に位置付けられておらず、希望によって受ける予防接種
予防接種の種類
乳幼児期(0~6歳)

ロタウイルス
小児用肺炎球菌
B型肝炎
5種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ・ヒブ)
BCG
麻しん・風しん混合
水痘
日本脳炎第1期

学童期(小学生以降)

日本脳炎第2期
2種混合(ジフテリア・破傷風)

HPV(女子のみ)

おたふくかぜ

季節性インフルエンザなど

接種費用 公費負担となり無料 原則、自己負担となり有料※1
予防接種による健康被害があった場合の救済制度

予防接種健康被害救済制度
(厚労省)

医薬品副作用被害救済制度
(PMDA)※2

※1 ただし、公費負担の任意予防接種に該当する場合は助成を受けることができます。
※2 予防接種健康被害救済制度と比べて救済の対象や給付額等が異なります。

骨髄移植や抗がん剤治療などにより予防接種を再接種する場合

骨髄移植や抗がん剤治療などにより、定期予防接種で得た予防効果が期待できないと医師に判断され、予防接種を接種する場合に接種費用を助成します。詳しくはこちらをご覧ください。

接種間隔について

予防接種で使うワクチンには、「生ワクチン」と「不活化ワクチン」があり、ワクチンの種類によって接種間隔は異なります。

同じ種類のワクチンを複数回接種する場合は、それぞれ決められた接種間隔がありますので、予防接種の種類の各種予防接種から「回数・間隔」や「接種期間」を確認して下さい。

異なるワクチンを接種する場合の接種間隔について

生ワクチン(注射)の接種後に生ワクチン(注射)を接種する場合は、27日以上あけてください。
それ以外の場合は、接種間隔に制限はありません。

  定期予防接種 任意予防接種
生ワクチン
(注射)

BCG、麻しん風しん混合(MR) 、
麻しん、風しん、水痘(水ぼうそう)

おたふくかぜ等

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予防接種を受ける前に行うこと

  1. 実施医療機関へ連絡(予約)
    定期予防接種の実施医療機関についてはこちらをご覧ください。
     
  2. 接種間隔・対象年齢の確認
     
  3. 接種時の同伴者の確認
    接種の際は、お子さんの健康状態がよくわかる保護者(親権を行う者)が必ず同伴してください。保護者が特段の理由で同伴できない場合には、お子さんの健康状態を十分把握している代理人が同伴することは可能ですが、その場合は委任状の提出が必要です。すこやかガイド内の委任状や保健予防課で交付した委任状をご利用ください。(委任状はこちら(PDFファイル:121KB)からダウンロードできます)
     
  4. 「予防接種と子どもの健康」をよく読み、必要性や効果、副反応について確認
    「予防接種と子どもの健康」は生後1~2か月の時のすこやかガイド交付時や転入後の予防接種手続き時にお渡ししている冊子です。接種前に確認してください。

予防接種当日に行うこと

  1. 子どもの体調が良いか確認
    予防接種は体調の良いときに受けるのが原則です。体調が良くないときは接種を見合わせましょう。日ごろから、保護者の方はお子さんの体質、体調など健康状態によく気を配っていただき、何か気にかかることがあれば、あらかじめかかりつけ医または保健予防課へご相談ください。
     
  2. 持ち物
    □ 母子健康手帳
    □ 各予診票
    □ (保護者が同伴できない場合)委任状

予防接種を受けた後に行うこと

  • 接種後30分間は急な副反応が起こることがありますので、お子さんの様子に気を配り、医師とすぐに連絡がとれる状態にしておきましょう。
  • 生ワクチンでは4週間、不活化ワクチンでは1週間は副反応の出現に注意しましょう。
  • 接種当日はいつもどおりの生活で入浴もできます。ただし、激しい運動は避けましょう。
  • 医療機関で母子健康手帳に予防接種の種類・日時・接種医療機関名などを記入しますので、必ず記入内容の確認をしましょう。
  • 接種部位の異常な反応や体調の変化があった場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。

各定期予防接種について

ロタ

令和2年10月1日から定期予防接種に追加されました。
ロタウイルスワクチンは、ロタウイルス胃腸炎の重症化を予防するワクチンです。

ワクチン名 ロタウイルス 1価
(ロタリックス)
ロタウイルス 5価
(ロタテック)

接種時期

初回接種(1回目)の標準的な接種期間は、生後2月から出生14週6日後まで(出生6週0日後から接種は可能です)
出生15週0日後以降の初回接種は、おすすめしません。
出生6週0日後から出生24週0日後まで 出生6週0日後から出生32週0日後まで
接種回数 2回経口接種 3回経口接種
接種間隔 1回目接種後、27日以上あけて2回目を経口接種

・1回目接種後、27日以上あけて2回目を経口接種
・2回目接種後、27日以上あけて3回目を経口接種

接種量 毎回 1.5ミリリットル 毎回 2ミリリットル

無料で受けられる期間

ロタウイルス1価(ロタリックス) … 出生6週0日後から出生24週0日後まで

ロタウイルス5価(ロタテック) … 出生6週0日後から出生32週0日後まで

5種混合(4種混合+ヒブ)

令和6年4月1日から、定期予防接種に追加されました。既存の4種混合ワクチンとヒブワクチンが1つになったワクチンです。

標準的な接種期間 回数と間隔
初回(生後2か月に達した時から7か月に達するまで)

3回
20日以上、標準的には56日までの間隔)

追加(初回接種(3回)終了後、6か月から1年半後) 1回

無料で受けられる期間

生後2か月から7歳6か月になる前日まで。

4種混合+ヒブの接種を受けた方は受ける必要がありません。

4種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ)

平成24年11月1日から定期予防接種に追加されました。
ジフテリア菌の感染によっておこるジフテリア、乳幼児で感染すると重症化して肺炎や脳症など重い合併症を起こすことがある百日せき、土の中にいる破傷風菌が傷口から体内に入ることによって感染する破傷風、「小児まひ」とも呼ばれるポリオの4種類を予防するワクチンです。

標準的な接種期間 回数と間隔
初回(生後2か月に達した時から12か月に達するまで) 3回
20日以上、標準的には56日までの間隔)
追加(初回接種(3回)終了後、1年から1年半後) 1回

無料で受けられる期間

生後2か月から7歳6か月になる前日まで。

3種混合+ポリオの接種を受けた方は受ける必要がありません。

ヒブ

ヒブワクチンは、インフルエンザ菌b型による感染症(髄膜炎、敗血症、蜂巣炎、関節炎、喉頭蓋炎、肺炎、骨髄炎など)を予防するワクチンです。
平成25年4月1日から定期予防接種に追加されました。初回接種開始月齢(年齢)により、接種回数が異なります。生後7か月を超えて接種を開始する場合は担当(42-7410)までご相談ください。

標準的な接種期間 回数と間隔
初回(生後2か月から7か月に至るまで)

3回
27日以上、標準的には56日までの間隔)

追加(初回接種(3回)終了後、7か月から13か月の間隔) 1回

無料で受けられる期間

生後2か月から5歳になる誕生日の前日まで
(初回1回目の開始月齢により、接種回数が異なります。)

小児用肺炎球菌(15価または20価)

平成25年4月1日から定期予防接種に追加されました。
小児用肺炎球菌による細菌性髄膜炎、敗血症、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎といった病気を予防するワクチンです。
初回接種開始月齢(年齢)により、接種回数が異なります。生後7か月を超えて接種を開始する場合は担当(42-7410)までご相談ください。

標準的な接種期間 回数と間隔
初回(生後2か月から7か月に至るまで)

3回
27日以上の間隔)

追加(初回接種(3回)終了後、60日以上の間隔をおいて、1歳から1歳3か月の間) 1回
1歳以降

無料で受けられる期間

生後2か月から5歳になる誕生日の前日まで
(初回1回目の開始月齢により、接種回数が異なります。)

B型肝炎

平成28年10月1日から定期予防接種に追加されました。
B型肝炎ウイルスの感染により起こるB型肝炎(肝臓の病気)を予防するためのワクチンです。

標準的な接種期間 回数と間隔
生後2か月から生後9か月に至るまで

3回
27日以上の間隔をおいて2回接種後、
1回目から139日以上の間隔をあけて1回接種)

無料で受けられる期間

1歳になる誕生日の前日まで
ただし、HBs抗原陽性の妊婦から生まれ、母子感染予防のため、抗HBs人免疫グロブリンに併せてB型肝炎ワクチンの接種を受けたことがあるお子さん(母子感染予防事業の対象者)は、健康保険が適用されるため、定期予防接種の対象外です。

ポリオ

平成24年9月1日から接種するワクチンが生ワクチンから不活化ワクチンに切り替わりました。海外からの転入等でポリオを含むワクチンを接種されていない方が対象です。

標準的な接種期間 回数と間隔
初回(生後2か月に達した時から12か月に達するまで)

3回
20日以上の間隔)

追加(初回接種(3回)終了後、1年から1年半後) 1回

 

BCG

結核菌の感染で起こる結核を防ぎ髄膜炎や粟粒結核などの重症になりやすい乳幼児期の結核を防ぐ効果があります。

標準的な接種期間 回数
生後5か月から8か月に至るまで 1回

無料で受けれる期間

1歳になる誕生日の前日まで

水痘(水ぼうそう)

平成26年10月1日から定期予防接種に追加されました。
水痘ウイルスの感染で起こる水痘(水ぼうそう)を予防するワクチンです。

標準的な接種期間 回数
初回(生後12か月から生後15か月に達するまで) 1回
追加(初回接種後、6か月から12か月後) 1回

無料で受けられる期間

1歳から3歳になる誕生日の前日まで

麻しん・風しん混合(MR)

麻しんと風しんを予防するワクチンです。麻しんは感染力が強く、予防接種を受けないと、多くの方がっかる病気です。合併症として、気管支炎や中耳炎、脳炎などを起こすものもあり、亡くなる方もいます。合併症の予防のためにも接種が必要です。また、風しんは大人になってからかかると重症になると言われており、妊婦が妊娠初期にかかると先天性風しん症候群など胎児に影響を及ぼすことがあります。

標準的な接種期間 回数
第1期(生後12か月から24か月になる前日まで) 1回
第2期(幼稚園・保育園等の年長の1年間(4月1日~翌年3月31日)) 1回

無料で受けられる期間

第1期は、1歳から2歳になる誕生日の前日まで

第2期は、小学校就学前(幼稚園・保育園の年長の時期)の1年間

日本脳炎

日本脳炎ウイルスの感染で起こる日本脳炎を予防するワクチンです。第1期は生後6か月から接種が可能です。

標準的な接種期間 回数と間隔
第1期初回(3歳) 2回
6日以上、標準的には28日までの間隔)

第1期追加(4歳) 初回接種(2回)終了後、
おおむね1年後(11か月~13か月後)

1回
第2期(9歳) 1回

無料で受けられる期間

第1期初回・第1期追加

生後6か月から7歳6か月になる前日まで

(特例対象の方)

平成7年4月2日~平成19年4月1日生まれの方は、20歳の誕生日の前日まで

第2期

9歳から13歳になる誕生日の前日まで

予診票は、9歳になった誕生日の翌月に送付します。

(特例対象の方)

平成7年4月2日~平成19年4月1日生まれの方は、20歳の誕生日の前日まで

特例措置対象者の予診票は、18歳になる年の5月から8月にかけて順次送付します。

2種混合(ジフテリア・破傷風)

ジフテリアと破傷風を予防するワクチンです。

標準的な接種期間 回数
第2期(11歳) 1回

無料で受けられる期間

11歳から13歳になる誕生日の前日まで
予診票は、11歳になった誕生日の翌月に送付します。

子宮頸がん(HPV)

接種を希望する方は、定期接種として、無料で接種することができます。
予診票は、中学1年生になる年度に送付します。

詳細はこちらをご確認ください。

この記事に関するお問い合わせ先

保健予防課保健予防係

〒437-0061
静岡県袋井市久能2515-1
はーとふるプラザ袋井(市総合健康センター)
電話:0538-42-7410
メールアドレス:yobou@city.fukuroi.shizuoka.jp

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